外国人と付き合うために語学を学ぶのはおかしい？動機としての言語学習を考える

語学を学ぶ理由は人それぞれで、留学や仕事のため、趣味や文化への関心、そして恋愛や人間関係のためなど多様です。中でも「外国人と付き合いたいから語学を勉強する」という動機は珍しいものではなく、実際にモチベーションを維持する大きな力となることがあります。

1. 恋愛をきっかけに語学を学ぶのは自然なこと

語学学習の出発点は「自分にとって必要かどうか」です。例えば、好きな海外ドラマを見るために英語を学ぶ人や、韓国アイドルの歌詞を理解するために韓国語を学ぶ人がいます。同じように「外国人と交流したい」「恋愛関係を築きたい」という動機も自然な理由です。

実際に、恋人やパートナーとの会話を楽しみたいという強い気持ちは、日常的に使える生きた表現を学ぶ良い刺激になります。

感情が伴うと学習の定着率は高まります。例えば「相手に気持ちを伝えたい」という切実さがあると、教科書よりも効率的に表現を覚えることができます。心理学的にも、恋愛や人間関係に結びついた学びは記憶に残りやすいとされています。

また、学んだ言語を即実践できる環境（パートナーや外国人の友人との会話）は、語学習得の大きな近道です。

ただし「恋愛のためだけ」に偏ると、学習が続かなくなることもあります。相手がいなくなったり、出会いがなかった場合にモチベーションを失いやすいからです。そのため「自分の成長につながる」という意識を持つことが大切です。

また、文化的背景や価値観の違いを理解する努力も欠かせません。言語だけでなく相手の文化を尊重する姿勢があってこそ、健全な関係につながります。

例えば、日本語を学ぶ外国人の中にも「日本人の恋人が欲しい」という理由から始めた人は多くいます。その結果、学習を続けて仕事や留学の機会にまでつながったケースも少なくありません。

同様に、日本人が英語や中国語を学ぶ理由が「恋愛」からスタートしたとしても、それが人生の幅を広げる第一歩になる可能性は十分にあります。

「外国人と付き合いたいから語学を学ぶ」という動機は全くおかしなことではなく、むしろ強い原動力になり得ます。ただし、恋愛に限らず「自分の人生にプラスになる」という広い視点を持つことで、学びがより豊かになります。恋愛も学習も楽しみながら取り組むことが、長続きの秘訣です。