手持ち工事とは？完成・回収済みの工事が手持ち工事に該当するかの解説

手持ち工事についての疑問として、完成して全額回収済み・入金済みの工事が手持ち工事に該当するのかという質問があります。ここでは、手持ち工事とは何か、完成・回収済みの工事がどう扱われるべきかを解説します。

1. 手持ち工事とは何か？

手持ち工事とは、企業や個人が実施する工事の中で、まだ完全に完成していない、もしくは収益として計上されていないものを指します。進行中の工事や未完了の工事が含まれ、工事完了後に請求が行われることが通常です。

完成し、すでに全額回収・入金が済んだ工事は、通常、手持ち工事には該当しません。なぜなら、手持ち工事は収益化していない状態の工事を指し、完成・回収が済んでいる場合はその工事はすでに完了し、利益として計上されているからです。

会計上、完成して回収済みの工事は「売上」として認識されるため、手持ち工事として管理する必要はありません。法律的にも、支払いが完了している工事はすでに取引が成立しているため、手持ち工事として扱うことはありません。

手持ち工事は、進行中で未完成または収益として計上されていない工事を指します。完成し、全額回収が済んだ工事は、手持ち工事には該当せず、売上や利益として計上されるため、別の会計処理が行われます。したがって、完成・回収済みの工事を手持ち工事に含めることはありません。