「左右なく参り候ひて狼藉仕り候ひけること」の品詞分解と現代語訳

文学、古典

江戸時代の古文を理解するためには、文の品詞分解や現代語訳を行うことが大切です。今回の文「左右なく参り候ひて狼藉仕り候ひけること」について、その品詞分解と現代語訳を詳しく解説します。

品詞分解

まず、文を品詞ごとに分解してみましょう。

  • 左右なく:「左右」は名詞で、「なく」は動詞の未然形です。この部分は「左右に」と訳され、意味は「どちらにも」となります。
  • 参り:「参り」は動詞「参る」の連用形です。「参る」は、江戸時代の古文で「行く」「来る」の謙譲語として使われます。
  • 候ひて:「候ひて」は動詞「候ふ」の連用形です。「候ふ」は「います」「ございます」の意味で、謙譲語として使われます。
  • 狼藉仕り:「狼藉」は名詞で、「仕り」は動詞「仕る」の連用形です。「狼藉」は乱暴な行いを意味し、「仕る」は「する」の古語です。
  • 候ひける:「候ひける」は「候ふ」の過去形で、過去の状態を表します。
  • こと:「こと」は名詞で、動作や事象を指します。

現代語訳

この文を現代語に訳すと次のようになります。

現代語訳:「どちらにも行かず、いったん参ってから、乱暴な行動をしてしまいました。」

解説

この文は、誰かが何かの事をした後に、その行動に対して反省や謝罪を含む表現として使われていると考えられます。「狼藉仕り候ひけること」とある部分が、その行動が過去にあったことを強調しています。

また、江戸時代の言葉遣いにおいては、謙譲語が頻繁に使用されることが特徴的です。特に「候ふ」や「参る」などの表現は、相手への敬意を示すために用いられます。

まとめ

「左右なく参り候ひて狼藉仕り候ひけること」という文の品詞分解と現代語訳を通して、江戸時代の古文の文法や表現方法を理解することができました。古文を学ぶ際には、文の構造を丁寧に分解して現代語に訳すことが重要です。

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