英語学習を始めたばかりの中学~高校前半の学年の方々にとって、辞書選びは重要なステップです。特に、カタカナ発音表記ではなく、IPA(国際音声記号)またはその簡易版の発音記号がついている辞書を選ぶことは、発音力を向上させるための第一歩となります。この記事では、初心者向けでIPA表記がある英和辞典をいくつかご紹介します。
IPAとは?発音記号の重要性
IPA(International Phonetic Alphabet)は、世界中の言語の音を正確に表現するための国際音声記号です。英語の発音を学ぶ際には、カタカナ表記よりもIPA表記を使用する方が、実際の英語の音に近い理解が得られます。
例えば、カタカナ表記では「シ」を「she」と書きますが、IPA表記では「ʃi」となり、より精確に発音を表現しています。これにより、リスニング力や発音力を高めることができます。
初学者向けのIPA表記付き英和辞典
次に、IPA表記が付いている初心者向けの英和辞典をご紹介します。これらの辞書は、特にカタカナ発音表記を避けたい方に最適です。
1. **ジーニアス英和辞典**(第五版)
ジーニアス辞典は、日本で最も広く使われている英和辞典の一つで、IPA表記がしっかりとされています。発音記号が分かりやすく、学習者にとってとても親切な設計となっています。
2. **英辞郎 on the WEB**(オンライン版)
オンラインで利用できる「英辞郎」も、IPA表記付きの辞書です。無料でアクセスでき、手軽に発音記号を確認できるため、非常に便利です。
3. **Oxford 英英辞典**(英英辞典の日本語訳版)
Oxfordの辞典も、IPA表記を使用しています。英和辞典ではなく英英辞典ですが、意味を英語で学べる点と、正確な発音記号が学べる点が特徴です。
勉強法:IPAを使った英語学習のコツ
IPA表記を用いて英語を学ぶ際には、いくつかのポイントを押さえると効果的です。
1. **音読を繰り返す**:IPA表記を見ながら実際に声に出して音読することで、正しい発音を身につけることができます。
2. **リスニングと発音の一致を確認する**:リスニングを行いながら、聞こえた音とIPA表記を照らし合わせることで、発音の精度が向上します。
3. **音声教材を活用する**:英語の音声教材(ポッドキャストやYouTubeなど)で発音を聞き、IPA表記と照らし合わせて、実際の英語の発音を学びましょう。
まとめ
英和辞典を選ぶ際、IPA表記がある辞書を選ぶことで、カタカナ発音に頼らずに正しい発音を学ぶことができます。特に、ジーニアス英和辞典や英辞郎、Oxford辞典などは初心者向けにおすすめです。これらの辞書を使いこなし、音読やリスニングを重ねることで、英語の発音力が自然に向上します。
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