中学受験の算数でよく出題される問題の一つに、特定の数で割ったときに余りが1になる整数を求める問題があります。ここでは、「6で割ると1あまる2桁の整数は何個あるか」という問題を解説します。この問題を解くためのポイントを順を追って見ていきましょう。
問題の読み解き方
問題文にある「6で割ると1あまる」という条件をよく理解することが重要です。具体的には、ある2桁の整数を6で割ったときに余りが1になるということです。これは、整数を6で割ったときに、余りが1であるという性質を持つ数を求める問題です。
まず、「余りが1」という条件を式で表すと、次のようになります。
整数 = 6n + 1(nは整数)
条件を満たす整数の範囲
次に、この式を使って、2桁の整数であることを考えます。2桁の整数の範囲は10から99までです。したがって、式「6n + 1」がこの範囲に収まるようなnの値を求めます。
まず、最小の値を求めます。
10 ≦ 6n + 1 ⇒ 6n ≧ 9 ⇒ n ≧ 1.5
nは整数なので、最小のnは2です。
次に、最大の値を求めます。
6n + 1 ≦ 99 ⇒ 6n ≦ 98 ⇒ n ≦ 16.33
nは整数なので、最大のnは16です。
条件を満たす整数の計算
したがって、nは2から16までの整数であることがわかりました。それぞれのnに対して、6n + 1を計算すると、次のような整数が得られます。
| nの値 | 6n + 1 |
|---|---|
| 2 | 13 |
| 3 | 19 |
| 4 | 25 |
| 5 | 31 |
| 6 | 37 |
| 7 | 43 |
| 8 | 49 |
| 9 | 55 |
| 10 | 61 |
| 11 | 67 |
| 12 | 73 |
| 13 | 79 |
| 14 | 85 |
| 15 | 91 |
| 16 | 97 |
答えを導く
nの値が2から16までの整数であるとき、条件を満たす整数は13, 19, 25, 31, 37, 43, 49, 55, 61, 67, 73, 79, 85, 91, 97の15個です。
したがって、「6で割ると1あまる2桁の整数は全部で15個ある」という答えが得られます。
まとめ
この問題では、6で割ると1余るという条件から式を立て、その式を使って2桁の整数を求める方法を解説しました。範囲を絞り、条件を満たす整数を求めることができるので、同様の問題にも応用できます。算数の基本的な考え方を理解することで、解法のステップが見えてきます。


コメント