サイコロを振ったときの目の和について、確率が均等であると考えることはよくあります。しかし、目の和が2から12までの11通りであるから、目の和が5になる確率が1/11だと考えるのは誤りです。この記事では、なぜその考えが間違っているのか、確率の計算方法とともに解説します。
サイコロの目の和と確率の関係
サイコロを振ると、1から6までの目が2回出ます。2回のサイコロの和が2から12になるのは確かですが、各目の和が出る確率は均等ではありません。これは、異なる目の和に対して出る組み合わせの数が異なるからです。
例えば、目の和が2になる場合はサイコロの組み合わせは1通り(1+1)ですが、目の和が7の場合は6通り(1+6, 2+5, 3+4, 4+3, 5+2, 6+1)あります。したがって、目の和が2になる確率は1/36、目の和が7になる確率は6/36で、後者のほうが出やすいことがわかります。
目の和5になる確率の計算
サイコロを2回振った場合、目の和が5になる場合の組み合わせは4通りです。具体的には、(1+4), (2+3), (3+2), (4+1)の4つです。サイコロの出目の組み合わせは36通りなので、目の和が5になる確率は4/36、つまり1/9となります。
もし、目の和が2から12までの11通りで均等に出ると仮定した場合、各和の確率は1/11ではなく、実際には組み合わせに基づいた確率であるため、目の和5の確率は1/11ではありません。確率はあくまで組み合わせに基づいて計算する必要があります。
なぜ確率は均等ではないのか?
サイコロの目の和において、確率が均等でない理由は、出る組み合わせの数が異なるからです。例えば、目の和が7になる場合は6通りの組み合わせがありますが、目の和が2や12になる場合は1通りしかありません。このように、組み合わせの数が多い目の和ほど出やすく、少ない目の和ほど出にくくなります。
したがって、目の和が2から12までの11通りの確率を均等に1/11と考えるのは誤りです。実際には、それぞれの目の和に対応する組み合わせの数に基づいて確率を求める必要があります。
まとめ
サイコロの目の和に関する確率は、組み合わせの数に基づいて計算する必要があり、すべての目の和が均等に出るわけではありません。目の和が5になる確率は1/9であり、1/11とは異なります。確率の計算においては、組み合わせの数をしっかりと考慮することが重要です。
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