2025年度第二種放射線取扱主任者試験: α壊変、β壊変、三重陽子とα粒子の阻止能について

物理学

2025年度第二種放射線取扱主任者試験の問題に関して、質問者が尋ねた内容を解説し、試験に向けた理解を深めます。特に、α壊変、β-壊変、β+壊変、そして三重陽子とα粒子の阻止能について詳しく説明します。

α壊変とニュートリノの関係

α壊変に関する問いについて、ニュートリノはα壊変では放出されません。α壊変は、原子核がヘリウム原子核(α粒子)を放出する現象であり、この過程ではニュートリノは関与しません。ニュートリノはβ壊変などの過程で放出されますが、α壊変においては登場しないため、質問者の疑問は「誤り」となります。

β-壊変とβ+壊変の関係

β-壊変とβ+壊変が同一核種で起こることはありません。β-壊変では、中性子が陽子に変わり、電子と反ニュートリノが放出されます。一方、β+壊変では、陽子が中性子に変わり、陽電子とニュートリノが放出されます。これらは異なる過程であり、同一の核種で同時には起こらないため、質問者が考えた内容は「正しい」と言えます。

三重陽子とα粒子の阻止能について

問7に関して、三重陽子(重い粒子)とα粒子(比較的軽い粒子)の阻止能の比についてです。阻止能は、粒子が物質中を進むときに受けるエネルギー損失のことです。一般的に、重い粒子はより高い阻止能を持つため、三重陽子の阻止能(Sr)はα粒子の阻止能(Sa)よりも大きくなります。したがって、Sr/Saの比率として正しいのは「2」であり、選択肢②が正解となります。

まとめ

このように、α壊変におけるニュートリノ放出の有無、β-壊変とβ+壊変の違い、そして三重陽子とα粒子の阻止能の比について理解を深めることができました。試験に向けて、これらの基本的な知識をしっかりと押さえておくことが重要です。

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