OSPの丸棒荒加工サイクルで送りを変更する方法:G85とG84の使用について

工学

OSP制御の丸棒荒加工サイクルで、加工中に送りを途中で変更したい場合、特に中心付近でびびりを防ぐために送りを調整したいというケースはよくあります。この質問では、G85のプログラムを変更するか、G84を使用して送りを途中で変更する方法について解説します。

G85とG84の基本的な使い方

まず、G85とG84は両方とも穴あけや加工を行うためのサイクル命令ですが、それぞれの使用目的は若干異なります。G85は深さを指定して加工を進めるサイクルで、G84はドリル加工に特化したサイクルです。いずれも送り速度(F値)はプログラムで指定しますが、送りを途中で変更する場合、適切に制御する必要があります。

例えば、最初に送りを速く設定し、加工の進行に応じて送りを遅くすることで、加工精度が向上することがあります。この送り速度の変更は、G85やG84を利用して調整できます。

送り速度の変更方法:G85とG84を使った例

送り速度を変更する方法として、例えばG85サイクルの途中で送りを変更することができます。次のようなコードの例では、加工中に送り速度を変更することができます。

X100.0 F0.5
X0. F0.2

この例では、最初にX100.0まで送りをF0.5で行い、その後X0までF0.2で送り速度を変更しています。このように、送りを途中で変更することで、特にびびりが発生しやすい中心付近の加工をよりスムーズに行うことができます。

送り変更時の注意点

送りを変更する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。まず、送り速度を落とすタイミングを適切に選ばないと、加工が遅くなりすぎたり、精度が悪くなる可能性があります。特に、びびりを防ぐために送りを落とすタイミングは、加工の進行状態や材料の特性に応じて調整する必要があります。

また、送りの変更を過度に行うと、機械にかかる負荷が大きくなることがあります。適切な送り速度を維持することが、加工の効率と精度を両立させるために重要です。

まとめ

OSPの丸棒荒加工サイクルで送りを途中で変更することは、G85やG84を使用して可能です。送り速度を調整することで、特に中心付近でのびびりを防ぎ、加工精度を向上させることができます。適切なタイミングでの送りの変更が重要であり、加工の進行状況や材料の特性に応じて調整しましょう。

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