高校生の科学問題:水の熱量計算と温度の求め方

物理学

この問題は、異なる温度の水を混ぜた際の熱の移動について考えます。与えられた条件に基づいて、90℃の水が失った熱量と、最終的に混ぜた後の水の温度を計算します。

1. 90℃の水が失った熱量を求める

問1では、90℃の水が失った熱量を求める必要があります。熱量は、次の式で計算できます。

Q = mcΔT

ここで、Qは熱量、mは質量、cは比熱、ΔTは温度変化です。90℃の水150gが失った熱量を計算する場合、温度はt℃に下がるので、ΔT = 90 – tです。

したがって、90℃の水が失った熱量は、次の式で表されます。

Q1 = 150g × 4.2 J/(g·K) × (90 – t)

2. 混ぜた後の水の温度tを求める

問2では、90℃の水と10℃の水が混ぜ合わさった後の最終的な温度tを求めます。ここではエネルギー保存の法則を使います。すなわち、90℃の水が失った熱量は、10℃の水が得た熱量と等しいと仮定します。

10℃の水の質量は12gなので、10℃の水が得た熱量は次のように表せます。

Q2 = 12g × 4.2 J/(g·K) × (t – 10)

エネルギー保存の法則により、90℃の水が失った熱量と10℃の水が得た熱量は等しいので、次のような式になります。

150g × 4.2 J/(g·K) × (90 – t) = 12g × 4.2 J/(g·K) × (t – 10)

この式を解いて、tを求めます。

3. 解法の手順

まず、両辺の4.2 J/(g·K)をキャンセルします。

150 × (90 – t) = 12 × (t – 10)

次に、両辺を展開し、tを解きます。

150 × 90 – 150t = 12t – 120

13500 – 150t = 12t – 120

13500 + 120 = 150t + 12t

13620 = 162t

t = 13620 / 162

t ≈ 84.2℃

まとめ

この問題では、エネルギー保存の法則を用いて、水の熱量の移動と温度の変化を計算しました。90℃の水が失った熱量と、10℃の水が得た熱量が等しいことを前提にして、最終的に混ぜた後の水の温度tを求めました。結果として、混ぜた後の水の温度は約84.2℃となります。

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