サイコロを投げたときの確率問題では、余事象を活用することで計算を簡単にできる場合があります。今回は「3個のサイコロを同時に投げる時、出る目の最大値が5以下である確率」を求める問題を取り上げます。この問題を解く際に、余事象を使うべきかどうか、そしてどのように解くべきかについて解説します。
問題の設定
問題では、3個のサイコロを同時に投げ、出る目の最大値が5以下である確率を求めるというものです。この場合、サイコロの目は1から6の範囲であり、出る目の最大値が5以下という条件に焦点を当てます。
まず、サイコロの目が1から5の範囲に収まる場合と、6が出る場合を比較する必要があります。
余事象を使うアプローチ
余事象を使う場合、出る目の最大値が6である確率を求め、その確率を1から引くことで「最大値が5以下である確率」を求めることができます。余事象を使うと計算が簡単になる場合が多いです。
具体的には、出る目の最大値が6である場合、少なくとも1つのサイコロが6を出す必要があります。サイコロの目が6でない場合、最大値は5以下です。
最大値が6である確率の求め方
最大値が6である確率を求めるためには、まずサイコロを1つずつ投げたときに「6以外の目」が出る確率を求め、その後、全体の確率からその確率を引きます。
- サイコロ1個が6以外の目を出す確率は5/6です。
- 3個のサイコロすべてが6以外の目を出す確率は(5/6) × (5/6) × (5/6) = 125/216です。
したがって、サイコロ3個で最大値が6である確率は、1から125/216を引いた結果、91/216となります。
最大値が5以下である確率
最大値が5以下である確率は、余事象を使って次のように求めることができます。
- 最大値が6である確率:91/216
- 最大値が5以下である確率:1 – 91/216 = 125/216
したがって、3個のサイコロを投げたときに出る目の最大値が5以下である確率は125/216、または約0.5787(57.87%)となります。
まとめ
この問題では、余事象を活用することで計算を簡単に行うことができました。出る目の最大値が5以下である確率を求めるために、まず最大値が6である確率を計算し、その確率を1から引くというアプローチをとりました。余事象を使うことで、直感的に解きやすくなり、計算がスムーズになります。
確率問題においては、余事象をうまく活用することが重要な技術の一つです。
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