3Vの電源から赤色LEDを作動させる際、適切な抵抗値とそのW数を計算することが重要です。この記事では、LEDの作動に必要な抵抗値とそのW数をどのように計算するかについて、具体的な方法を解説します。
LEDの動作原理と必要な抵抗の計算
LEDは電流を流すことで光を発する素子であり、直接電源に接続すると過剰な電流が流れて故障することがあります。これを防ぐために、LEDと並列に抵抗を接続して電流を制限します。
例えば、赤色LEDの場合、通常は1.8V程度の順方向電圧が必要です。3Vの電源を使用する場合、LEDに流れる電流を制限するために抵抗が必要になります。抵抗値の計算にはオームの法則を使用します。
抵抗値 (R) = (電源電圧 - LED順方向電圧) / 必要な電流
例えば、3Vの電源と1.8VのLEDを使用し、20mA(0.02A)の電流を流す場合、必要な抵抗値は次のように計算されます。
R = (3V - 1.8V) / 0.02A = 1.2V / 0.02A = 60Ω
このようにして抵抗値を求めることができます。
抵抗のW数の計算方法
次に、必要な抵抗のW数(消費する電力)を計算します。W数は次の式で求められます。
W数 (P) = 電流^2 × 抵抗値
上記の例では、20mAの電流と60Ωの抵抗を使用した場合、W数は次のように計算されます。
P = (0.02A)^2 × 60Ω = 0.0004A^2 × 60Ω = 0.024W
この計算から、抵抗が消費する電力は0.024Wであることがわかります。
小さいW数の抵抗は存在するのか?
0.024Wの抵抗は非常に小さい値ですが、市販の抵抗には小さなW数を持つものが多くあります。例えば、0.25W、0.5W、1Wなどの抵抗は一般的に販売されており、0.024W程度であれば、0.25Wの抵抗を使用しても問題なく動作します。
抵抗のW数は、設計時に安全余裕を持たせるために、一般的には少し大きめのW数を選ぶことが推奨されます。したがって、0.5Wや1Wの抵抗を使用するのが一般的です。
おすすめの抵抗選びのポイント
抵抗を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
- W数の余裕: 定格W数が少し大きめのものを選ぶことで、安全性を高めることができます。
- 耐熱性: 高温になることを避けるため、耐熱性が高い抵抗を選ぶと良いです。
- サイズ: 使用するスペースに合ったサイズを選びましょう。
まとめ
3Vの電源で赤色LEDを作動させるための抵抗とそのW数を計算する方法について解説しました。LEDと並列に接続する抵抗は、オームの法則を使って計算できます。また、W数の計算には、電流と抵抗値を掛け合わせることで、必要なW数を求めることができます。小さなW数の抵抗も市販されていますが、安全のために定格W数が少し大きめのものを選ぶと良いでしょう。
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