先日、木にたくさんぶら下がって鳴き声を上げながらうねる蛾の蛹についての話をお母様から聞いたという質問が寄せられました。黒っぽくて木の実のように見える蛹、そしてその鳴き声がウスタビガ幼虫の鳴き声に似ているということで、これがどの蛾の蛹なのかを調べてみました。
ウスタビガとその特徴
ウスタビガ(学名:Lonomia obliqua)は、特に鳴き声が特徴的で、蛾の幼虫の時期には、木にぶら下がっていることが多く、その鳴き声は「キュイキュイ」と言われることがあります。ウスタビガの幼虫は黒っぽく、木の実のように見えることがあり、質問者の説明とも一致する部分があります。
鳴き声とその原因
ウスタビガの幼虫が鳴く理由は、主にそのコミュニケーション手段として鳴き声を使っているためです。また、蛾の鳴き声は仲間同士の位置情報を交換したり、捕食者から身を守るための警告として使われることがあります。この鳴き声は、ウスタビガの蛹でも同様に聞かれることがあり、幼虫の時期にその特徴的な音が鳴らされることがあります。
蛹の状態で鳴き声は聞こえるか?
通常、蛹の状態では鳴き声を発することはありません。しかし、蛹に変化したウスタビガの成虫が卵を産む場所として木にぶら下がり、その周囲で鳴き声を上げることが確認されています。質問者の話にあった「鳴き声をあげてうねる」という表現は、成虫の行動や周囲の音を指している可能性が高いです。
まとめ
木にぶら下がって鳴き声をあげてうねる蛾の蛹は、ウスタビガの幼虫または成虫である可能性が高いです。黒っぽくて木の実のような外観と、鳴き声の特徴が一致する点から、ウスタビガが最も考えられる蛾の種類と言えるでしょう。また、鳴き声については、ウスタビガが特徴的な音を鳴らすことから、実際にその音を聞かせてもらった可能性もあります。
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