式の因数分解は、数学において非常に重要なスキルです。特に多項式の因数分解では、複雑に見える式をシンプルな形にすることが求められます。この記事では、X²-Y²+6Y-9の因数分解の方法を、手順を追ってわかりやすく解説します。
因数分解の基本的なアプローチ
因数分解とは、与えられた多項式を積の形に分解することです。多項式がどのように分解できるかを見極めるためには、式の構造や項を理解することが重要です。X²-Y²+6Y-9のような式を因数分解する際には、まず式を整理し、適切な方法を選択します。
式の整理と変形
与えられた式X²-Y²+6Y-9を因数分解するために、まずYの項を整理しましょう。X²の項はそのまま残し、Yに関連する項をまとめます。次に、Yに関連する項である-Y²+6Yを平方完成の手法を使って整理します。
まず、-Y²+6Yの部分を平方完成します。この部分を平方完成するためには、次のように変形します。
-(Y²-6Y) = -(Y-3)² + 9
これで式は次のようになります。
X²-(Y-3)² + 9-9=X²-(Y-3)²
因数分解の結果
この変形後、式X²-(Y-3)²という形に到達しました。ここで、X²-(Y-3)²は差の平方の公式に当てはまります。差の平方の公式は次のようになります。
a²-b² = (a-b)(a+b)
この公式を使って、式X²-(Y-3)²を因数分解すると、次のように分解できます。
(X-(Y-3))(X+(Y-3))
因数分解の最終結果
したがって、X²-Y²+6Y-9の因数分解の最終結果は次のようになります。
(X-Y+3)(X+Y-3)
まとめ
今回の例では、X²-Y²+6Y-9という式を因数分解するために、平方完成を用いて式を整理し、最終的に差の平方の公式を適用することで、(X-Y+3)(X+Y-3)という因数分解を得ることができました。因数分解の手法を理解することで、他の多項式の因数分解にも応用できます。
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