英語を学習する中で、「to」の使い方に迷うことはよくあります。特に長文の中で出てくる「to」は前置詞なのか、不定詞の一部なのか、それとも別の働きをしているのか判断が難しいケースもあります。今回は「Christopher tells Pooh to promise that he will never forget about him.」という文を例に、「to」の役割についてわかりやすく解説します。
例文の構造を分解する
まず例文を分けて考えてみましょう。
Christopher tells Pooh(クリストファーはプーに言う)
to promise(約束するように)
that he will never forget about him(彼のことを決して忘れないと)
この文では「tells Pooh」が主語+動詞+目的語で、「to promise以下」がその補足説明として使われています。
「to」の役割は不定詞のマーカー
この文中の「to」は「promise」という動詞を不定詞として導く働きをしています。つまり、ここでの「to」は「〜すること」を表す不定詞マーカーであり、前置詞の「to(〜へ、〜に)」とは異なります。
「to promise」は「約束すること」という意味になり、直前の「tell O to do」構文(Oに〜するよう言う)の一部を形成しています。
「tell + 人 + to + 動詞」の用法
「tell + 人 + to + 動詞」は非常によく使われる構文です。意味は「(人)に〜するように言う」です。今回の例文では、
「Christopher tells Pooh to promise …」=「クリストファーはプーに約束するように言う」となります。
同じ形の例文としては、
- My teacher told me to study harder.(先生は私にもっと一生懸命勉強するように言った。)
- She told him to wait outside.(彼女は彼に外で待つように言った。)
などが挙げられます。
前置詞の「to」との違い
混乱しやすいのが「to」が前置詞として使われる場合です。例えば、
- I go to school.(私は学校へ行く。)
- Give this to me.(これを私にちょうだい。)
このように前置詞の「to」は必ず名詞(や代名詞)の前に置かれます。一方で不定詞の「to」は必ず動詞の原形を伴います。ここが大きな見分け方のポイントです。
まとめ
今回の例文に出てきた「to」は、不定詞のマーカーとして動詞「promise」を導く役割を果たしています。これは「tell + 人 + to + 動詞」という基本構文の一部であり、「人に〜するよう言う」という意味を持ちます。前置詞の「to」とは異なり、後ろに動詞の原形が来ることを押さえておくと、英文読解の際に混乱が少なくなります。
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