MBTIの主機能と劣等機能の定め方:どちらのアプローチを採用すべきか?

心理学

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)の分析では、主機能と劣等機能をどのように定義するかが重要なポイントです。特に、グラフでの数値の差やその解釈に関しては混乱を招くことがあります。この記事では、主機能と劣等機能の定め方に関する2つのアプローチを比較し、どの方法を採用すべきかについて詳しく解説します。

1. MBTIの主機能と劣等機能とは?

MBTIにおける「主機能」は、そのタイプの人が最も得意とする認知機能です。一方、「劣等機能」は、あまり得意ではなく、通常は意識的に使わない機能です。例えば、ENFPの場合、主機能は外向的直観(Ne)、劣等機能は内向的思考(Ti)です。

これらの機能は個人の性格や行動に大きく影響を与えるため、正確に把握することが重要です。しかし、どの機能を主機能や劣等機能として選定するかには、いくつかの解釈方法が存在します。

2. アプローチ1:最も差が大きいペアを選ぶ方法

1つ目の方法は、主機能と劣等機能の間で最も大きな差があるペアを選出するというものです。この方法では、例えば「Ne=+5、Si=-6」のように、数値の差が11というケースを取り上げ、その差が最も大きいペアを主機能と劣等機能として扱います。

この方法の利点は、明確な数値で差が見えるため、比較的簡単に主機能と劣等機能を選定できる点です。しかし、数値の差が大きいからと言って、必ずしもそのペアが主機能と劣等機能に適しているわけではありません。

3. アプローチ2:突出して高い数値を主機能に置く方法

2つ目のアプローチでは、数値が突出して高い機能を主機能に、相反する指標を劣等機能として配置する方法です。この方法では、例えば「Ni=+7、Se=-1」といった具合に、高い数値を主機能にして、低い数値を劣等機能として選定します。

この方法は、明確に突出した特徴を持つ機能を選定するため、個人の特性がよく反映されやすいといえますが、数値だけでの選定は、その人の性格全体を捉えきれない可能性もあります。

4. どちらのアプローチを採用すべきか?

質問にあるように、どちらのアプローチも存在する場合、どちらを採用すべきか迷うことがあります。一般的には、最も自然で直感的に合うアプローチを採用するのが良いとされます。

たとえば、ENFPタイプが「Ne=+5、Si=-6」の場合、アプローチ1を選ぶことで、彼の直観的な特性がより明確に反映されるかもしれません。一方で、INTJタイプでは「Ni=+7、Se=-1」といった数値が出た場合、アプローチ2の方がその人物の特性を正確に捉える場合もあります。

5. まとめ:アプローチ選定のポイント

MBTIにおける主機能と劣等機能の定め方は一概には決まっておらず、状況やアプローチによって異なります。最も重要なのは、どちらのアプローチが自分の性格や認知機能に最も合致しているかを見極めることです。自分のタイプに適したアプローチを選ぶことで、より深く自分自身を理解することができます。

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