指輪のサイズを測ったときに「実測では60mmだったのに、なぜか15号になる」といった疑問を持つ方は少なくありません。これはリングサイズの測定方法や基準の違いによるものです。この記事では、日本のリングサイズ規格と測定方法の違いを整理しながら、なぜこのような差が生まれるのかを解説します。
日本のリングサイズの基本
日本のリングサイズは、指輪の内周(内側の円周の長さ)を基準にして決められています。例えば、15号はおおよそ55.5mmの内周に相当します。
つまり「リングサイズ=指の周囲長」ではなく、指輪そのものの内側の円周が基準となっているのです。
実測60mmとの違いの理由
「実測60mm」と言っても、その測定方法によって意味が異なります。多くの場合、柔らかい紙や紐を指に巻いて測ると、締め付け方や厚みの誤差で実際の指輪サイズより長めに出やすいのです。
また、指の関節の太さや浮腫みによっても数ミリの差が生じます。そのため、60mmと計測されても実際には15号(55.5mm前後)が適正となるケースがあるのです。
リングサイズ表で確認する
下記は代表的なリングサイズ表です。
号数 | 内径(mm) | 内周(mm) |
---|---|---|
13号 | 17.0 | 53.4 |
14号 | 17.4 | 54.7 |
15号 | 17.7 | 55.5 |
16号 | 18.0 | 56.5 |
この表からもわかるように、60mmは実際のリングサイズ表には当てはまりません。おそらく測定方法の誤差や関節を通す際の余裕を考慮した結果と考えられます。
なぜ誤差が出やすいのか
誤差が生じる要因はいくつかあります。
- 紐や紙で測った場合、厚みや曲がりによって誤差が生じやすい
- 指の関節部分が太いため、通すために大きめを選ぶ必要がある
- 朝夕や気温で指の太さが変わる
特に夏場はむくみやすく、測定値が大きくなりやすい傾向があります。
正確にリングサイズを測る方法
確実にサイズを知りたい場合は、宝飾店でサイズゲージを使って計測するのがおすすめです。自宅で測る場合も、市販のリングゲージを使用すると誤差が少なくなります。
また、もし通販で購入する場合は、返品・交換可能なショップを選ぶと安心です。
まとめ
「実測60mmなのに15号」というのは、測定方法や指の状態による誤差が原因です。日本のリングサイズは指輪の内周が基準であり、15号はおよそ55.5mmです。正確にサイズを知るには、リングゲージや店舗での測定を活用しましょう。
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