俳句を書くとき、言葉の選び方や構造が大きなポイントになります。今回は、「墓参してショウリョウバッタ家におり」という俳句についての添削と、「ショウリョウバッタ」の解釈に関する疑問について解説します。
「ショウリョウバッタ」の音数について
「ショウリョウバッタ」という言葉の音数についてですが、これは「ショウリョウバッタ」で3音になります。「ショウリョウ(2音)+バッタ(1音)」で、合計は3音です。これは、五・七・五の構成においても問題なく収まります。
「ショウリョウバッタ」と「墓参り」の関連性
「ショウリョウバッタ」は、精霊を意味する「精霊バッタ」という漢字が関連しており、墓参りというテーマと自然に結びつきます。墓参りに行った後に「ショウリョウバッタ」を見つけた場面が、故人の霊が近くに感じられる瞬間として表現されています。
ただし、俳句としてはもう少し簡潔に表現できるかもしれません。例えば、「墓参してショウリョウバッタ家におり」の部分をもう少し分かりやすく、またはリズムよく変更することが可能です。
俳句の「切れ」について
俳句における「切れ」について、これは感情や意味の変化を示す部分であり、読者に余韻を残す効果を持ちます。質問の俳句には「墓参して」という冒頭部分で一つの動作が始まり、「ショウリョウバッタ家におり」で一つの結びつきが完了しています。この「切れ」の部分でより深みを持たせると、印象がより強くなります。
具体的には、「ショウリョウバッタ」を登場させるタイミングを少し工夫し、何らかの「気づき」や「思い」がその前に来るとより意味が深まるでしょう。
「五・七・五」の伝統的な決まりについて
「五・七・五」の音数については、一般的なルールに従うことが基本です。しかし、俳句は時に柔軟性が求められる芸術であり、多少の調整を加えることで自然な流れを作ることも大切です。今回の俳句は五・七・五の形をしっかりと守っており、形式的には問題ありません。
とはいえ、現代俳句では自由度が増しているため、固定的なルールに囚われずに表現することもあります。音数を崩さない範囲で、意味や感情の調整を加えることで、より深みが生まれます。
まとめ
「ショウリョウバッタ」をテーマにした俳句には、墓参りと精霊のつながりが自然に表現されています。音数や「切れ」の使い方を意識しつつ、もう少し表現を工夫することで、より感情が伝わる俳句にすることができます。「五・七・五」の伝統を守りつつ、柔軟なアプローチを取ることで、俳句の魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
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