テーブルタップや電気コードの芯線に、1.25mm²や2.0mm²など、様々な太さがあることをご存じでしょうか? これらの芯線は、電気の安全性や使用用途に大きく関わっています。今回は、芯線の太さが異なる理由と、それがどのように影響するのかについて詳しく解説します。
芯線の太さと許容電流の関係
電気コードやテーブルタップの芯線は、その太さによって電流の流れやすさが決まります。一般的に、芯線が太いほど、通せる電流量(許容電流値)が高くなります。しかし、同じ「125V/15A」の表示があったとしても、芯線の太さによってその使い方が異なります。
細い芯線と太い芯線の違い
細い芯線(例えば1.25mm²)は、短い距離での使用に適しています。細いほどコストが安く、柔軟性も高いため取り回しやすいですが、長期間使用した場合や高い電流を通す場合には、熱がこもりやすく、発熱や劣化の原因となることがあります。
一方、太い芯線(例えば2.0mm²)は、同じ電流量でも熱の発生を抑えることができ、長期間使用する場合でも安全性が高いとされています。そのため、長距離の電力供給や過負荷を避けるために使用されることが多いです。
「たこ足」使用時の安全性について
細い芯線を使った「たこ足配線」に関しても、合計で15A以内であれば理論上は安全ですが、長期間の使用や過度な電流の流れには注意が必要です。特に、電気機器を同時に多く使う場合には、熱の発生や事故を防ぐために太い芯線を選ぶことをおすすめします。
まとめ
芯線の太さは、単なるコストの違いだけでなく、安全性や使用条件に大きく関わります。電気を長期間、または高い電流で使用する際には、太い芯線を選ぶことで、より安心して利用することができます。逆に、コストを抑えたり、短距離での使用を想定している場合には、細い芯線でも十分対応できる場合もあります。
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