漢文の返り点の付け方：『惡徼以爲知者』の解説

漢文の読み方を理解することは、特に初心者にとって難しいこともあります。特に、返り点を付ける際にはその方法やルールをしっかりと把握しておくことが大切です。本記事では、質問にある「惡徼以爲知者」の返り点の付け方について解説します。

返り点の基本とは

返り点とは、漢文において、文章の読み下しを正確にするために付ける記号です。日本語の語順と漢文の語順が異なるため、返り点を使って文章の正しい読み方を導き出します。返り点は、漢文の文法に従い、適切な位置に付けることで、読み方を明確にします。

「惡徼以爲知者」を返り点で読み下すと、「徼めて以って知と為す者ものを悪む。」となります。ここで注目すべき点は、漢文の語順と日本語の語順の違いです。「徼めて」は「徼」という語を動詞にして、その後の「以って」で意味が繋がる形になります。

このように返り点を付けることで、漢文の意味を正しく理解することができます。「以って知と為す者」を一つのまとまりとして捉え、動詞「為す」が中心となっていることを意識することが大切です。

例えば、同じく漢文の名句「不知者無罪」を考えてみましょう。この句も、返り点を付けることで「不知者は無罪である」という意味が成り立ちます。返り点を正しく付けることで、言葉の構造を理解しやすくなります。

また、漢文の読み下しにおいては、返り点をどのように付けるかで、文章の意味が微妙に変わることがあります。例えば「知者不言、言者不知」といった有名な言葉でも、返り点の位置をどこに置くかによって解釈が異なります。

漢文の返り点を正しく付けるためには、まず漢文の文法を理解することが大切です。漢字一つ一つの意味を知り、それらがどのように繋がっているかを意識することが重要です。また、実際に返り点を付ける練習を繰り返すことも効果的です。

さらに、古典文学や漢詩などの例を多く学び、返り点の使い方を実践的に身に付けることが良い方法です。例えば、教科書や漢詩集を使って、どのように返り点が使われているかを確認するのも有効です。

漢文における返り点は、語順を理解し、正確に読み下すために欠かせない要素です。今回紹介した「惡徼以爲知者」の返り点を例に、返り点の付け方やその意味を理解できたと思います。返り点のルールを身に付け、日々の学習に活かしていきましょう。