プロパノールの燃焼に必要な空気の量を求める方法 | 化学基礎の計算問題の解き方

化学

この問題はプロパノール(C3H7OH)の燃焼に必要な酸素量を求め、その酸素を含む空気の体積を計算する問題です。標準状態での計算を行う際には、プロパノールの化学反応式と空気中に含まれる酸素の割合を理解することが重要です。以下では、この計算方法を詳しく解説します。

1. まずプロパノールの燃焼反応式を確認

プロパノールの完全燃焼反応式は以下の通りです。

C3H7OH + 4O2 → 3CO2 + 4H2O

この反応からわかるように、1モルのプロパノールが完全に燃焼するためには、4モルの酸素(O2)が必要です。

2. プロパノール6.0gが何モルかを求める

プロパノールのモル質量を求めます。C3H7OHの分子量は、炭素(C)が12g/mol、酸素(O)が16g/mol、水素(H)が1g/molです。

分子量 = (3 × 12) + (7 × 1) + 16 + 1 = 60g/mol

プロパノール6.0gが何モルかを求めるためには、次のように計算します。

モル数 = 6.0g ÷ 60g/mol = 0.1mol

3. 必要な酸素のモル数を求める

プロパノール1モルの燃焼に4モルの酸素が必要ですので、0.1モルのプロパノールに必要な酸素のモル数は以下の通りです。

0.1mol × 4 = 0.4molの酸素

4. 必要な酸素を含む空気の体積を求める

酸素のモル体積は標準状態で22.4L/molですので、必要な酸素の体積は次のように計算できます。

0.4mol × 22.4L/mol = 8.96Lの酸素が必要です。

次に、空気中には20%の酸素が含まれていますので、必要な空気の体積は次の通りです。

必要な空気の体積 = 8.96L ÷ 0.20 = 44.8L

5. 結論

プロパノール6.0gを完全に燃焼させるために必要な空気の体積は44.8Lとなります。質問で提示された50Lと比べて、やや差がありますが、問題に与えられた条件に基づいて正しい計算を行うことが重要です。この方法を覚えておくと、類似の計算問題にも対応できるようになります。

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