6.6kV配電線での完全地絡事故時、地絡電流と零相電圧(V0)の関係は、地絡点抵抗が0Ωの場合、地絡電流が地絡点抵抗に反比例し、V0は地絡電流に比例します。具体的な計算方法を以下に示します。
地絡電流とV0の関係
完全地絡時、健全相の対地電圧は線間電圧と同じになります。例えば、6.6kVの線間電圧の場合、相電圧は6.6kV ÷ √3 ≈ 3.81kVとなります。地絡電流が6Aの場合、V0は相電圧の100%である3.81kV、すなわち3810Vとなります。
地絡電流が0.2Aの場合のV0の計算
地絡電流が0.2Aに減少した場合、V0は以下のように計算できます。
V0 = 3810V × (0.2A ÷ 6A) = 3810V × (1/30) = 127V
したがって、地絡電流が0.2Aの場合のV0は127Vとなります。
まとめ
完全地絡時のV0は、地絡電流と線間電圧に基づいて計算できます。地絡電流が6Aの場合、V0は3810V、地絡電流が0.2Aの場合、V0は127Vとなります。これらの計算は、地絡保護装置の設定や保護動作の確認に役立ちます。
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