電気や制御に関して初心者の方でも、エアシリンダーを使った簡単な上下動作装置を作ることができます。ここでは、SMCの複動エアシリンダー、オムロンのマイクロスイッチ・タイマーリレー、SMCのソレノイドバルブを使用して、電気制御のエアシリンダー装置を構成する方法をゼロから説明します。
1. 必要な部品
まず最初に、使用する部品をリストアップします。以下が必要な部品です。
- SMC 複動エアシリンダー(適切なサイズとストローク)
- オムロン マイクロスイッチ
- オムロン タイマーリレー(1秒程度で調整可能なもの)
- SMC ソレノイドバルブ
- 配管、配線、コンセント用プラグ(AC100V用)
- コンプレッサー
2. 基本的な動作の流れ
この装置では、以下の動作を実現します。
- スイッチがONになるとシリンダーが下降動作を行う。
- スイッチがONのままであれば、タイマーを設定して1秒後に上昇動作。
- スイッチがOFFになったら、即座にシリンダーが上昇動作。
3. 配線・配管方法
この装置の構築には、いくつかの配線と配管が必要です。配線は、マイクロスイッチとタイマーリレーを接続し、その後タイマーリレーをソレノイドバルブに接続します。エアシリンダーは、ソレノイドバルブからのエア供給を受ける形で動作します。以下の手順で配線・配管を行います。
- マイクロスイッチの接点をタイマーリレーに接続
- タイマーリレーをソレノイドバルブに接続
- ソレノイドバルブからエアシリンダーへ配管を接続
- ソレノイドバルブをコンプレッサーと接続
4. 安全面と注意点
この装置を組み立てる際には、いくつかの安全面を考慮する必要があります。まず、AC100Vの電源を取り扱うため、配線が適切であることを確認し、漏電防止のために絶縁がしっかりしていることを確認します。また、エアシリンダーやソレノイドバルブの配管が漏れないようにしっかりと接続します。
さらに、タイマーの設定時間やエアの圧力など、適切な設定を行って安全に作動するように調整します。
5. まとめ
このように、SMCの複動エアシリンダーとオムロンのマイクロスイッチ、タイマーリレー、ソレノイドバルブを使えば、簡単な電気制御によるエアシリンダー装置を作成することができます。初心者でも、必要な部品を揃えて正しい手順で組み立てれば、上昇と下降動作ができる装置を完成させることができます。
コメント