小学校1年生で学ぶくり下がりの引き算には「減減法」と「減加法」の2つの方法がありますが、どちらの方法が理解を深めるために効果的か悩むこともあるでしょう。特に、「減減法」を使う際に、途中でつまずく可能性があるのではないかという懸念が出てきます。この記事では、減減法と減加法の違いを説明し、どちらの方法が適切なのかを解説します。
減減法の基本的な考え方
減減法では、引き算を2段階で行います。例えば、33 – 8の引き算を行う場合、最初に3を引いて30にし、次に5を引いて最終的に結果を得るという方法です。この方法では、数の構造に基づいて引き算を行うため、初学者にとっては分解して計算しやすいという利点があります。
しかし、減減法では、途中で再び引き算を行わなければならないため、最終的に「30 – 5」の計算をしなくてはならず、場合によってはこれがつまずきの原因になりやすいという欠点があります。
減加法の基本的な考え方
減加法では、引き算の代わりに足し算を使います。33 – 8の場合、8を足していく方法です。具体的には、33から8を引く代わりに、33から1ずつ減らしていき、最終的に8回引いていきます。この方法は、足し算が得意な子どもにとっては、より直感的で理解しやすい場合があります。
減加法を使うことで、数の構造を視覚的に捉えやすく、つまずきにくいと感じる子どもも多いですが、引き算に比べると一歩進んだ計算方法の理解が必要になるため、進度や理解度に差が出ることもあります。
どちらの方法が適切か
どちらの方法を使用するかは、子どもの理解度や得意な計算方法に大きく依存します。減減法は、数を分解して計算する力を養うため、数学的な基礎をしっかりと身につけるためには有効です。しかし、途中でつまずく可能性があるという問題点を補うためには、減加法を使ってより直感的に計算できる方法を並行して学ばせることが効果的です。
例えば、最初は減減法で数の分解を学び、理解が深まった後に減加法を使うことで、スムーズに計算を進めることができるようになるかもしれません。
まとめ
くり下がりの引き算において、「減減法」と「減加法」はどちらも有効な方法ですが、子どもの理解度や得意な計算方法に応じて使い分けることが大切です。減減法でつまずく場合は、減加法を使って計算の理解を補完することで、より確実に引き算を習得できるでしょう。
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