数学のたすきがけの簡単なやり方を解説

中学数学

「たすきがけ」は主に代数の計算や式の変形で使われるテクニックで、特に二項式の掛け算を簡単に計算するための方法です。この方法を使うことで、計算を効率よく進めることができます。ここでは、たすきがけの基本的なやり方とその考え方を解説します。

1. たすきがけとは

たすきがけは、二項式の掛け算をする際に使うテクニックで、計算を効率よく行うための方法です。この方法を使うと、二項式同士の掛け算を一度に計算することができます。簡単に言えば、2つの項を交差させるように計算する方法です。

例えば、(a+b)(c+d)という式があった場合、aとcを掛け、bとdを掛け、最後にそれぞれの積を足します。具体的には、a×c、a×d、b×c、b×dを計算し、それらを全て足し合わせることで答えを得ることができます。

2. たすきがけの基本的な手順

たすきがけの手順は非常にシンプルです。まず、掛け算する二項式があるとします。例えば、(x+3)(x+5)という式です。

1. 最初の項同士を掛ける:x × x = x²
2. 外側の項を掛ける:x × 5 = 5x
3. 内側の項を掛ける:3 × x = 3x
4. 最後の項同士を掛ける:3 × 5 = 15

これらを合計して、x² + 5x + 3x + 15とした後、同じ項をまとめて最終的な答えはx² + 8x + 15となります。

3. なぜたすきがけを使うのか

たすきがけを使う理由は、掛け算を一度に複数の項を計算して一度に答えを出せるからです。直接掛け算をするよりも、手順を分けることで計算が簡単になり、ミスを減らすことができます。また、複雑な式を簡単に計算できるため、特に多項式の掛け算において非常に有効です。

さらに、たすきがけを使うと計算の過程が可視化され、計算ミスを減らすだけでなく、数学的な思考力を養うことができます。

4. たすきがけを使った例題

次に、たすきがけを使ってより複雑な二項式を計算してみましょう。

例題: (2x+4)(3x+5) を計算する場合、次の手順に従います。

1. 最初の項同士を掛ける:2x × 3x = 6x²
2. 外側の項を掛ける:2x × 5 = 10x
3. 内側の項を掛ける:4 × 3x = 12x
4. 最後の項同士を掛ける:4 × 5 = 20

これらを合計すると、6x² + 10x + 12x + 20 となります。ここで、10xと12xをまとめると、6x² + 22x + 20 という結果が得られます。

5. まとめ

たすきがけは、二項式の掛け算を効率よく計算するための非常に役立つテクニックです。この方法を使うことで、手早く正確に計算を進めることができ、特に代数の計算を簡単にすることができます。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、練習することで自然と身につきますので、ぜひ試してみてください。

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