歯医者の電気工事における動力契約容量と電線サイズについて

歯科医院の電気設備に関する質問について、動力契約容量や電線サイズについての解説を行います。診療用ブロワやコンプレッサーなど、一般的な歯科機器の電力消費量に基づいて、適切な契約容量と電線サイズの選定方法を解説します。

1. 歯科機器の電力消費量

歯科医院で使用される主な機器には、診療用ブロワ、コンプレッサー、フリーアーム用ブロアなどがあります。これらの機器は、各々が消費する電力によって、必要な契約容量や電線のサイズが決まります。以下に示す機器ごとの電力を元に、適切な電気設備の設計を行うことが重要です。

各機器の消費電力を元に、必要な契約容量を算出します。例えば、診療用ブロワ、コンプレッサー、フリーアーム用ブロアのいずれも、出力が1.5kwであり、それぞれが15Aの遮断器に接続されています。このため、合計で1.5kw × 3 = 4.5kwの電力が必要です。

契約容量は、使用する機器の合計電力に余裕を持たせた値を設定します。4.5kwの合計電力に対して、安全マージンを加え、6kVA程度の契約容量を推奨します。

電線サイズは、各機器の消費電力と距離に応じて決定されます。例えば、4.5kwの電力を必要とする場合、2.0mm²の電線が適していることが多いですが、長距離の場合や高出力の場合は、さらに太い電線を選定する必要があります。

歯科医院の電気工事において、動力契約容量と電線サイズの選定は、各機器の消費電力と安全マージンを考慮して行います。適切な契約容量や電線サイズを選ぶことが、機器の安全な運転を確保するために重要です。