はんだごてを使う際に、基盤の裏側に現れる「バリ」と呼ばれる突起部分が気になることがあります。これがギザギザしているため、触れたり作業をしているときに危険を感じることもあります。今回は、はんだごてのバリの正体と、その処理方法について解説します。
はんだごてのバリとは?
はんだごてを使用する際に基盤に付くバリとは、はんだ付けの過程で、はんだが適切に固まらずに余分に残ってしまった部分や、はんだが固まりすぎてしまった部分を指します。これが基盤の裏側に出てくると、ギザギザや突起ができてしまうのです。
バリは、はんだごての温度が不安定だったり、基盤の表面処理が不十分だったりすることで発生することが多いです。そのため、見た目に不自然な部分が残ることがあります。
バリが危険な理由
バリはそのギザギザした形状から、作業中に手に刺さることがあり、特に細かい作業をしている際には不意に怪我をする原因になり得ます。さらに、基盤の裏側にあるため、目視しづらく、知らないうちに傷を負ってしまうことがあります。
また、バリが残っていることで、基盤同士が接触してショートの原因になったり、機器の故障を引き起こす可能性もあります。このため、安全面を考慮してバリを適切に処理することが重要です。
バリの処理方法
はんだごてのバリを処理する方法は、いくつかの選択肢があります。まず、最も基本的な方法は「やすりやナイフで削る」ことです。バリが出ている部分を慎重に削ることで、ギザギザを平らに整えます。
もう一つの方法は、基盤専用の「バリ取り工具」を使用することです。この工具は、はんだ付け後のバリを簡単に取り除くために設計されています。さらに、化学的な方法として、バリ取り用の溶剤を使って余分なはんだを取り除くこともできます。
予防策としてのコツ
バリを防ぐためには、はんだ付け時にいくつかのポイントを守ることが大切です。まず、はんだごての温度を適切に調整することが必要です。過剰な温度でのはんだ付けは、余分なはんだが残る原因となります。
また、基盤表面をきれいにしてから作業を始めることも効果的です。表面が汚れていると、はんだがうまく流れず、余分な部分が残ることになります。しっかりと基盤を準備し、温度管理をすることで、バリの発生を最小限に抑えることができます。
まとめ
はんだごてでの作業中に発生するバリは、ギザギザした突起部分が原因で危険を伴うことがあります。適切な処理方法として、やすりやナイフで削る方法や、専用のバリ取り工具を使用する方法があります。また、予防策としては、温度管理や基盤の表面処理をしっかり行うことが重要です。安全に作業を進めるために、バリの処理を忘れずに行いましょう。
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