数学の数列に関する問題では、与えられた式の総和を求めることがよくあります。今回は、数列の式 (n+k)² の総和を求める方法について解説します。
1. 問題文の整理
質問の内容は、kが1からnまで変化する際の、(n+k)²の総和を求めるというものです。具体的には、式の中にある「n+k」を平方したものの総和を求める必要があります。
式は次のようになります。
Σ (n+k)², k=1からnまで。
2. (n+k)²を展開する
まずは、式 (n+k)² を展開しましょう。展開すると。
(n+k)² = n² + 2nk + k²
これにより、総和は次の3つの項の総和に分けられます。
Σ n² + Σ 2nk + Σ k²
3. 各項の総和を計算する
各項を個別に計算していきましょう。
Σ n²
n²はkの変化に関係なく常に同じ値なので、n²がn回加算されることになります。したがって、この項はn×n² = n³となります。
Σ 2nk
2nkの項では、kが1からnまで変化しますので、これを総和で計算すると、2n×(1+2+3+…+n)になります。この部分は等差数列の和を使うことで簡単に計算できます。等差数列の和は、(n×(n+1))/2 ですので、総和は 2n×(n×(n+1))/2 = n²(n+1) となります。
Σ k²
k²の総和は、1からnまでの平方数の総和です。平方数の総和の公式は、n(n+1)(2n+1)/6 です。
4. 総和を求める
以上の各項を組み合わせると、最終的な総和は以下のようになります。
総和 = n³ + n²(n+1) + n(n+1)(2n+1)/6
この式を使うことで、与えられたnに対する総和を計算することができます。
5. まとめ
今回の問題では、式 (n+k)² の総和を求めるために、展開した後の各項を個別に計算しました。公式に従って各項を求めることで、正確な総和を得ることができました。数学の数列問題では、まず式を展開し、各項を分けて計算することが重要です。
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