映画『天気の子』の海面上昇による世界の水量を計算しよう

天文、宇宙

映画『天気の子』では、雨によって東京が水没し、海面が約60m上昇するという仮想のシナリオが描かれています。この世界の水量がどれほど増加するのか、興味深い問題です。実際の海水の量や海面上昇がどれほどの水を意味するのかを計算してみましょう。

海の海水量を基にした計算

まず、地球上の海水の量は約1,390,000,000,000,000,000,000リットル(1.39×1021リットル)とされています。このデータをもとに、海面が60m上昇した際の水量の増加を計算してみます。

地球の表面積は約510,000,000km²(5.1×108km²)で、そのうち約71%が海洋です。海洋の面積を求めると、約3.6×108km²です。これに60mの海面上昇を掛けると、増加する水量がわかります。

60mの海面上昇による水量の増加

計算式は次のようになります。

増加する水量(立方メートル) = 海洋面積(km²)× 上昇した高さ(m)

増加する水量 = 3.6×108 km² × 60 m = 2.16×1010 km³

次に、立方キロメートルをリットルに換算します。1 km³は1012リットルです。したがって、増加する水量は。

2.16×1010 km³ × 1012 L/km³ = 2.16×1022 リットル

増加する水量の比較

この結果をもとに考えると、映画『天気の子』の仮想世界では、海面が60m上昇した際に約2.16×1022リットルの水が増加することがわかります。この水量は、地球上の海水の量の約1.56%に相当します。

このように、映画の世界では海面上昇が非常に大きな影響を与えることがわかります。この規模の水量増加が現実世界でも起こると、地球全体の気候や生態系にどれほどの影響を与えるかを想像することは非常に重要です。

まとめ

『天気の子』の世界で海面が60m上昇した場合、地球の水量が約2.16×1022リットル増える計算になりました。これは地球の海水量の約1.56%に相当し、非常に大きな水量です。映画で描かれるような水没シナリオを現実に当てはめることで、気候変動の影響をより深く理解することができます。

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