UPS接続方法:三相三線と三相四線の配線方法と接続のポイント

工学

UPS(無停電電源装置)を三相システムに接続する方法についての質問が寄せられています。ビル側ブレーカーが三相三線で、UPSが三相四線という状況で、どのように接続すべきか悩んでいる方へ向けて、配線方法と注意点について詳しく解説します。

三相三線と三相四線の違いとは?

まず、三相三線と三相四線のシステムの違いを理解することが重要です。三相三線は、3本の電線(3P + PE)で構成され、通常は中性線(N)は使用されません。これに対して、三相四線は、3本の相線(3P)、1本の中性線(N)、そして接地線(PE)から構成され、N線が存在することで、安定した電圧を供給します。

UPSは通常、三相四線(3P + N + PE)を前提に設計されていますが、ビル側が三相三線(3P + PE)である場合、接続方法に工夫が必要です。

UPSの入力端子と出力端子の接続

UPSには「Input L1, L2, L3, N」および「Output L1, L2, L3, N」という端子があり、これに適切に接続する必要があります。ビル側が三相三線の場合、N線がないため、N線をどう扱うかがポイントです。

UPSの入力端子(L1, L2, L3)は、ビル側の三相三線(3P + PE)の3本の相線(L1, L2, L3)にそれぞれ接続しますが、N線がない場合、UPSの入力端子の「N」は接続しないか、または代わりに適切な接地処理を行う必要があります。

UPSを三相三線に接続する方法

UPSの入力端子の「N」には、特に注意が必要です。もし中性線(N)が供給されていない場合、ビル側の接地線(PE)を利用して安定した動作を確保することができます。ただし、この接地線(PE)の利用には安全上の配慮が必要であり、接地が適切に行われていない場合は、専門の電気技師に相談することをお勧めします。

また、UPSの出力端子(Output L1, L2, L3, N)は、接続先の機器に適切に接続します。これにより、UPSを介して電力供給が安定し、停電時や電圧変動時にも機器の稼働を守ることができます。

まとめ:UPS接続時の注意点と安全な配線方法

UPSを三相三線システムに接続する際は、入力端子に関しては中性線(N)が供給されていない場合に代替の接地方法を検討する必要があります。接地線(PE)を利用する方法もありますが、安全性を確保するためには、電気工事の専門家に依頼することが推奨されます。また、UPSの出力端子を適切に接続し、安定した電力供給を実現することが大切です。

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