三角関数の式を解くためには、三角関数の性質を理解しておくことが重要です。ここでは、sin(π-θ)、cos(π-θ)、tan(π-θ) と sin(-θ)、cos(-θ)、tan(-θ) の解法についてわかりやすく解説します。
1. sin(π-θ) の解法
sin(π-θ) は三角関数の加法定理を使って解きます。加法定理を使うと、sin(π-θ) = sin(π)cos(θ)-cos(π)sin(θ) になります。
ここで、sin(π) = 0 と cos(π) = -1 ですので、式は次のように簡単化できます。
sin(π-θ) = 0 × cos(θ) – (-1) × sin(θ) = sin(θ)
したがって、sin(π-θ) = sin(θ) です。
2. cos(π-θ) の解法
次に cos(π-θ) の解法を見ていきます。こちらも加法定理を使用します。加法定理を使うと、cos(π-θ) = cos(π)cos(θ) + sin(π)sin(θ) になります。
ここで、cos(π) = -1 と sin(π) = 0 ですので、式は次のように簡単化できます。
cos(π-θ) = (-1) × cos(θ) + 0 × sin(θ) = -cos(θ)
したがって、cos(π-θ) = -cos(θ) です。
3. tan(π-θ) の解法
tan(π-θ) も加法定理を使用します。加法定理を使うと、tan(π-θ) = (tan(π) – tan(θ)) / (1 + tan(π)tan(θ)) となります。
tan(π) は 0 なので、式は次のように簡単化されます。
tan(π-θ) = (0 – tan(θ)) / (1 + 0) = -tan(θ)
したがって、tan(π-θ) = -tan(θ) です。
4. sin(-θ) の解法
次に sin(-θ) を解いてみましょう。sin(-θ) は奇関数なので、sin(-θ) = -sin(θ) となります。
5. cos(-θ) の解法
cos(-θ) は偶関数なので、cos(-θ) = cos(θ) となります。
6. tan(-θ) の解法
tan(-θ) は奇関数なので、tan(-θ) = -tan(θ) となります。
まとめ
以上のように、三角関数の性質を使うことで、sin(π-θ)、cos(π-θ)、tan(π-θ) と sin(-θ)、cos(-θ)、tan(-θ) の値を簡単に求めることができます。それぞれの関数の性質を覚えておくと、より効率的に問題を解けるようになります。
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