R(実数)における「xy≧0」という不等式について、その性質が同値関係として成り立つかを確認するためには、同値関係の定義に従って検討する必要があります。
1. 同値関係の定義
まず、同値関係とは、次の3つの条件を満たす関係です。
- 反射性:a と a の間で関係が成立する。
- 対称性:a と b の間に関係が成立すれば、b と a の間にも関係が成立する。
- 推移性:a と b の間、b と c の間に関係が成立すれば、a と c の間にも関係が成立する。
この定義に基づいて、「xy≧0」という不等式が同値関係であるかどうかを確認します。
2. 反射性の確認
反射性が成り立つかどうかを確認するためには、x = y の場合を考えます。もしx = yならば、xy = x^2となり、x^2 ≧ 0が成立します。したがって、反射性は満たされます。
3. 対称性の確認
対称性が成り立つかどうかを確認するためには、x ≠ yの場合を考えます。もしxy ≧ 0が成立すれば、逆にy ≠ x でもxy ≧ 0は成立します。したがって、対称性も満たされます。
4. 推移性の確認
推移性が成り立つかどうかを確認するためには、xy ≧ 0が満たされる場合に、xとzの関係を考える必要があります。もしx ≠ y ≠ zが満たされれば、推移性は満たされます。
5. 結論
Rにおける「xy≧0」という不等式は同値関係の条件を満たします。反射性、対称性、推移性がすべて成り立つため、この不等式は実数上で同値関係が成立すると言えます。
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