電源容量を決定する際、使用する機器の消費電力とその種類(例えば、単相や三相)を考慮する必要があります。特に、大型の機器を使用する場合、適切なアンペア数の選定は重要です。この記事では、質問にあるような3相200V、ダウントランス、エアコン使用時の必要な電源容量を計算する方法について解説します。
電源容量を決めるための基本的な考え方
電源容量を決めるには、使用する機器の電力(W)を基にして、必要なアンペア数(A)を算出する必要があります。計算式は、以下のように表されます。
電流 (A) = 電力 (W) ÷ 電圧 (V)
しかし、三相電力やダウントランスの使用など、少し複雑な計算が必要な場合があります。
ダウントランスと電灯の負荷計算
質問にあるように、ダウントランス(5KVA)を使用して、50Aの電灯負荷がある場合、電源容量を計算する際にダウントランスと電灯負荷を加味する必要があります。ダウントランスの容量(KVA)を考慮して、電力(W)を求める方法は以下のようになります。
電力 (W) = KVA × 1000 × 効率
ここで、効率を0.8(80%)とした場合、ダウントランスの電力は以下のように計算できます。
5KVA × 1000 × 0.8 = 4000W
したがって、ダウントランスの電力は4000Wになります。次に、この電力をもとに電流を計算します。
エアコンの消費電力と電流の計算
質問にあるエアコンは、1.5HPが2台、3HPが3台です。まず、エアコンの消費電力を計算する必要があります。1HP(馬力)はおおよそ745Wなので、エアコン1台の消費電力は以下のように計算できます。
消費電力 (W) = HP × 745
例えば、1.5HPのエアコンは、
1.5 × 745 = 1117.5W
となります。同様に、3HPのエアコンは、
3 × 745 = 2235W
となります。これを基に、全エアコンの消費電力を計算すると、
2台 × 1117.5W + 3台 × 2235W = 2235W + 6705W = 8940W
となります。
必要な電源容量の計算
これまでに求めたダウントランスの電力(4000W)とエアコンの消費電力(8940W)を合計して、全体の電力を求めます。
全体の消費電力 = 4000W + 8940W = 12940W
次に、これを基に必要な電流を求めます。三相電流の場合、計算式は次のようになります。
電流 (A) = 全体の消費電力 (W) ÷ (電圧 (V) × √3 × 効率)
ここでは、電圧を200V、効率を0.8(80%)として計算します。
電流 (A) = 12940W ÷ (200V × √3 × 0.8) = 12940W ÷ 277.13 = 46.7A
したがって、必要な電流はおおよそ47Aです。
まとめ
質問に基づいて計算した結果、必要な電源容量は約47Aとなります。これを基に、適切な電源を準備することが重要です。エアコンやダウントランス、電灯負荷などの要素をしっかりと考慮して、電源容量を決定しましょう。
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