確率における排反事象とは?その定義と理解のための解説

高校数学

確率の問題でよく登場する「排反事象」という言葉。これは、二つの事象が同時には起こらないことを意味しますが、実際にどんなときに排反事象と言えるのかを理解するのは少し難しいかもしれません。この記事では、排反事象の定義とその判断基準について、簡単な解説を行います。

排反事象とは?

排反事象とは、ある実験や試行において、二つの事象が同時に起こることがない場合のことを指します。例えば、サイコロを振ったときに「3が出る」ことと「4が出る」ことは同時に起こりません。したがって、この二つの事象は排反事象です。

排反事象の特徴

排反事象が成り立つための条件は、二つの事象が「同時に発生しない」という点にあります。事象Aが発生すれば、事象Bは必ず発生しないし、その逆もまた然りです。これに対し、例えば「サイコロを振って偶数の目が出る」と「サイコロを振って3の倍数の目が出る」という事象は、同時に起こり得るので排反事象ではありません。

排反事象の例

例えば、コイン投げの例を考えた場合、「表が出る」と「裏が出る」という事象は排反事象です。なぜなら、コイン投げで表が出れば裏は出ず、その逆も然りだからです。一方、「コインが表を向く」ことと「コインが偶数の回数で表を向く」ことは排反事象とは言えません。なぜなら、コインが表を向くことは偶数回でも奇数回でも起こり得るからです。

同時に起こらないだけでは排反事象とは言えない

質問者が疑問に思っているように、単に「同時に起こらなかった」だけでは排反事象とは言いません。排反事象は、「事象Aが起きた場合、事象Bが絶対に起きない」という条件が必要です。逆に、事象Aと事象Bがどちらも起こる可能性がある場合、二つは排反事象とは言いません。

まとめ

排反事象の定義を理解するためには、二つの事象が「同時に起こらない」ことを確認する必要があります。しかし、「同時に起こらない」というだけでは排反事象とは限りません。事象の性質をよく理解し、両方の事象が同時に起こり得ないという条件を確認しましょう。

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