食べ物や飲み物を摂らずに3日で死ぬ理由と唾液の役割について

「食べ物や飲み物を飲まず食わずだと3日で死ぬ」というのは、極度の飢餓状態を意味しますが、実際に体が死に至るまでの時間はさまざまな要因に影響されます。この問いに関連するのが、飲み物として含まれる「唾液」についてです。では、唾液も飲み物に含まれるのか、またその役割について解説します。

飲み物としての唾液の役割とは？

唾液は消化過程で重要な役割を果たしますが、飲み物として数えるかどうかは議論があります。唾液には水分が含まれていますが、その主な役割は食べ物を湿らせ、消化を助けることにあります。しかし、唾液だけでは体が必要とする水分量を満たすことはできません。

食べ物と飲み物を摂取しない場合、体は最初に水分を失い、脱水症状を起こします。水分が不足すると、血液量が減り、細胞や臓器の機能が低下します。唾液の分泌も減少し、口内の乾燥が進むため、次第に体は深刻な状態に陥ります。

水分が不足すると、体はその機能を維持するためにエネルギーを使い果たし、最終的には内臓が正常に働かなくなります。通常、人間は3日以上水分なしで生きることはできません。唾液や一部の体液で補える量では、長期的な生存は難しいのです。

唾液に含まれる水分は、日常的な口の中の潤いを保つには十分ですが、飲み物としての役割を果たすには限界があります。水分と栄養を摂取しない場合、数日以内に体は深刻な状態に陥り、死に至る可能性が高くなります。