『古画品録』の書き下し文と口語訳の解説

文学、古典

『古画品録』は、中国の絵画に関する重要な文献で、絵画論や画家についての記述が含まれています。今回の質問は、その中の一節に関する書き下し文と口語訳を求める内容です。以下にその書き下し文と口語訳を紹介します。

『古画品録』の書き下し文

論画之書、今存者以是書為最古、而品画之作亦始於是書、弥足珍重。後来姚最・李嗣真、雖曽指其未当、然各人見地不同、未可拠以為信也。六法之論創於是書、洵千載画宗矣。前有自序。

書き下し文

絵画に関する書として、今現存するものでは、この書が最も古いものであり、また絵画の品評についても、この書が始まりである。そのため、非常に価値が高い。この後に姚最や李嗣真がそれぞれ指摘したこともあるが、それは彼らの見解に過ぎず、一概に信じるべきではない。この書における六法に関する論述は、まさにこの書によって創始されたものであり、千年にわたる絵画の宗となったのである。前には自序がある。

口語訳

この書は、現在残っている絵画に関する書物の中で最も古いものであり、絵画の品評についても、この書が最初に書かれたものです。そのため、この書は非常に貴重です。その後、姚最や李嗣真がそれぞれこの書に対して異なる意見を示したことがありますが、それぞれの意見に過ぎないので、それを絶対に信じるべきではありません。この書で初めて六法に関する議論が行われ、それが後の絵画の基礎となったのです。前書きには序文が書かれています。

『古画品録』の絵画論について

『古画品録』は、絵画技法や絵画の美学についての深い洞察を提供しており、その後の絵画理論にも大きな影響を与えました。六法という概念も、この書によって初めて整理され、絵画制作の基本的なルールとして認識されるようになりました。

まとめ

『古画品録』は絵画論の分野で非常に重要な文献であり、古代の絵画技術とその評価方法を知る上で欠かせないものです。この書が後世に与えた影響は大きく、その価値を理解することは絵画の歴史を学ぶ上で非常に有益です。

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