EXP.J（エキスパンションジョイント）の外壁取り合いに関する疑問解決

建設業に従事している方が抱えることの多い疑問、特にRC造（鉄筋コンクリート造）のL型躯体におけるエキスパンションジョイント（EXP.J）の外壁の取り合い部分について、空間や隙間に関する認識の誤解を解決するための記事です。この記事では、建築実務における基本的な理解を深め、施工時に気を付けるべきポイントを解説します。

エキスパンションジョイント（EXP.J）とは？

エキスパンションジョイント（EXP.J）は、建物の膨張や収縮を吸収するための空間で、外的な力や温度変化によって構造物が変形することを防ぐ役割を果たします。特にRC造の建物や大規模な施設では、建物の長さや規模に応じて適切に設置することが重要です。

RC造、L型躯体における外壁の取り合い部分

RC造のL型躯体の場合、外壁の取り合い部分にエキスパンションジョイントが必要とされます。この部分には、確かに構造体が分かれており、隙間が生じます。しかし、これは単なる空間ではなく、膨張や収縮を許容するために設けられたものです。したがって、この隙間に特別な部材を加える必要は基本的にありません。

空間に部材を入れる必要がない理由

エキスパンションジョイント内に部材を加えない理由は、構造物が自由に膨張・収縮できるようにするためです。部材を入れてしまうと、建物の動きが制限され、エキスパンションジョイントの役目を果たせなくなります。したがって、隙間はそのままにしておくことが、構造的には最も適切な対応です。

実際の施工におけるポイント

施工時には、エキスパンションジョイントの部分に適切な材料やコーキング剤を使用して隙間を密封し、外部からの水分侵入を防ぐことが重要です。しかし、過度に部材を加えることなく、構造物の動きを許容できるように設計・施工されるべきです。

まとめ

RC造、L型躯体におけるエキスパンションジョイントの外壁取り合い部分に関しては、基本的に部材を加える必要はなく、構造物の自由な動きを確保するために隙間をそのままにしておくことが重要です。施工時には、この隙間を適切に密封することで、建物の安全性と長寿命を保つことができます。