コンクリートのスラッジ固形分率とその対応方法:JIS A5308付属書JCの解説

工学

コンクリートにおけるスラッジ水の取り扱いについて、JIS A5308付属書JCでは、スラッジ固形分率による対応方法が明記されています。特に、スラッジ固形分率が目標値3%以下と6%以下で異なる取り扱いがされており、その対応方法についての疑問を解決します。

スラッジ固形分率3%以下の対応方法

スラッジ固形分率が3%以下の場合、スラッジ固形分は「水の質量に含めないが、容積は配合に含めても良い」とされています。つまり、この場合、スラッジの固形分は計量においては水分として扱わず、しかしながら、配合設計においては容積として考慮することができます。これにより、コンクリートの配合が適切に調整されることが確保されます。

スラッジ固形分率3%超から6%以下の対応方法

スラッジ固形分率が3%を超えて6%以下の場合、スラッジ固形分は「容積は配合に含める」と記載されています。これは、スラッジ固形分の影響が大きくなり、配合計算においてもその容積を含めて考慮する必要があるためです。このため、スラッジの固形分がコンクリートの強度や耐久性に与える影響を正確に見積もることができます。

3%と4~5%の違いはあるのか

質問者が疑問に思っているように、3%と4%や5%の間にどのような違いがあるのかを理解することが重要です。結局のところ、3%以下でも4%や5%でも、容積を配合に含めるという意味での取り扱いは基本的には同じですが、3%以下の場合と3%を超える場合では、スラッジ固形分がコンクリートの配合設計や強度に与える影響が異なるため、実際の配合設計においては微調整が求められます。

拘束とはどのような状態か

「拘束」とは、コンクリート内でスラッジ水が他の部材や材料と接触して、ひび割れや変形を防ぐために相互に作用しあう状態を指します。この場合、スラッジ固形分の量やその影響が異なるため、拘束を受けた状態でも適切に調整される必要があります。

まとめ

JIS A5308付属書JCのスラッジ水に関する規定では、スラッジ固形分の割合によって異なる対応が求められます。3%以下であれば容積を配合に含めても良いとされ、3%を超え6%以下ではその容積を確実に配合に組み込むことが求められます。また、スラッジ水の影響を正確に理解し、配合設計を適切に行うことが重要です。

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