この問題では、エンドウの種子の形に関する遺伝について考えます。丸形としわ形の種子の遺伝がどのように受け継がれるか、そしてその結果としてどのような種子ができるかを理解することがポイントです。遺伝の基本法則に基づいた計算を行うことで、この問題を解くことができます。
(1) 種子②の個数は4380個になる理由
まず、遺伝における法則を確認しましょう。エンドウの丸形種子としわ形種子は、遺伝的に優性と劣性の関係にあります。丸形は優性、しわ形は劣性です。自家受粉により、F2世代の割合を計算することができ、これに基づいて4380個の種子が得られる理由が導き出されます。
(2) 種子②のうち、種子①と同じ遺伝子の組み合わせの種子が2920個になる理由
F1世代がすべて丸形の種子だったため、F2世代でも丸形種子が多数見られることが予想されます。しかし、丸形にも遺伝的な変異が存在し、2920個の種子が「種子①」と同じ遺伝子の組み合わせを持つことになります。これを理解するためには、遺伝子型の組み合わせを考える必要があります。
(3) 得られた孫の代の丸形の種子を育て、自家受粉させたときに得られる丸形としわ形の種子が5 : 1になる理由
F2世代の遺伝的な分配は、メンデルの法則に従い、丸形としわ形の比率は5:1になります。これは、丸形の種子が優性遺伝であるため、丸形種子の遺伝子型が2種類(ホモ接合とヘテロ接合)であることから生じる現象です。この法則に従うと、最終的な結果として5:1の比率が得られることになります。
まとめ
この問題では、エンドウの種子の形に関する基本的な遺伝法則を理解し、その法則に基づいた計算を行うことが重要です。F1世代、F2世代、そしてその後の世代における遺伝子型と表現型の比率を正確に計算することが、遺伝に関する問題を解決するための鍵となります。
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