電気工事において、適切な配線選定は非常に重要です。特に三相のコンプレッサーを使用する場合、適切な配線選定を行わないと、機器が正常に動作しないだけでなく、過熱や火災の危険もあります。今回は、質問者のケースにおける配線選定について解説します。
配線の選定基準について
配線を選定する際には、いくつかの重要な基準があります。まず、使用する機器の定格電流、距離、電圧降下などを考慮する必要があります。特に、長距離での配線の場合、電圧降下を防ぐために適切な太さの配線を選ぶことが重要です。
また、三相コンプレッサーを使用する場合、3本の相線と1本の接地線が必要です。これに基づき、適切なケーブルの選定が行われます。
CV2sq-3C配線の使用について
質問者が提案している「CV2sq-3C」は、一般的に適切な選定がなされた配線ですが、35mの距離を考慮した場合、電圧降下に注意する必要があります。0.75kWのコンプレッサー2機を使用する場合、配線の太さは十分ですが、長距離での使用時には、さらに太いケーブルを選定した方が良いこともあります。
「CV2sq-3C」は、通常は低圧の三相配線に適していますが、距離が長い場合や、負荷が増える場合には、適切な電流容量を持つ配線を選ぶことが推奨されます。
電圧降下とその影響
長距離の配線で最も注意すべきなのは、電圧降下です。電圧降下が大きくなると、機器の効率が低下したり、過熱を引き起こす可能性があります。特に、大きな電力を消費する機器（例えばコンプレッサー）においては、適切な配線を選定することが、機器の寿命を延ばすためにも非常に重要です。
35mという距離では、電圧降下を最小限に抑えるためには、少し太めのケーブルを選択することが良い場合もあります。
結論：配線選定のポイント
質問者のケースでは、CV2sq-3Cを1本で使用することは基本的に問題ありませんが、35mの距離を考慮すると、電圧降下が気になる場合があります。もし心配であれば、もう少し太いケーブル（例えば2.0sqなど）を選ぶと、より安心です。
また、分電盤からの距離や設置環境によっては、他の要因（温度、湿度など）も考慮する必要があります。最終的には、機器の仕様や設置条件を元に、適切な配線を選ぶことが大切です。
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