オムロン製E5CS-RKJU-W温度調節器にサーミスターを接続した場合の表示について

工学

オムロン製の温度調節器E5CS-RKJU-Wは、一般的に熱電対(Thermocouple)を入力センサーとして使用することを前提に設計されています。しかし、サーミスターは異なるタイプの温度センサーであり、同じようには機能しない可能性があります。今回は、E5CS-RKJU-Wにサーミスターを接続した場合にどのような表示がされるのかについて解説します。

サーミスターと熱電対の違い

まず、サーミスターと熱電対の基本的な違いを理解することが重要です。熱電対は異なる金属を接触させ、その温度差を電圧に変換するセンサーで、主に高温域での使用が適しています。一方、サーミスターは温度によって抵抗が変化する半導体材料を使った温度センサーで、低温域での精度が高い特徴があります。

これらはそれぞれ異なる信号変換方法を持っているため、E5CS-RKJU-W温度調節器にサーミスターを接続した場合、正しい温度を表示することができない可能性があります。

サーミスター接続時に予想される表示結果

E5CS-RKJU-Wは、通常、熱電対からの信号を処理する設計となっています。そのため、サーミスターを接続した場合、調節器がサーミスター信号を認識できない可能性が高いです。この場合、調節器は入力信号に適した温度変換ができず、表示として「FFF」や「—」など、エラーや無効なデータを示すコードが表示されることが予想されます。

「FFF」や「—」の表示は、温度センサーの不正な接続や信号の不一致を示すサインです。サーミスターはE5CS-RKJU-Wの設計に対応していないため、これらのエラーコードが表示されることになります。

サーミスターと熱電対の適切な使用法

サーミスターを使用したい場合は、E5CS-RKJU-W温度調節器がサポートしているサーミスター入力モデルを使用する必要があります。もし熱電対入力をサポートするモデルしか使用できない場合は、サーミスターの信号を熱電対信号に変換するための外部変換器を使用することが考えられます。

また、サーミスターと熱電対の両方が利用できる温度調節器を選択することで、異なるセンサータイプを使い分けることができます。

まとめ

オムロン製E5CS-RKJU-W温度調節器にサーミスターを接続した場合、通常の動作では正しい温度表示がされず、エラーコード(「FFF」や「—」など)が表示される可能性が高いです。サーミスターを使用する場合は、適切な温度調節器のモデルや外部変換器の使用を検討する必要があります。

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