紫陽花の花色は土の酸性度で変わる？植え替えによる色変化の仕組みと注意点

紫陽花の花色が土壌の酸性度によって変化することはよく知られていますが、植え替えによってその色がどのように変化するのか、またそのタイミングや注意点について詳しく解説します。

紫陽花の花色が変わる仕組み

紫陽花の花色は、花に含まれるアントシアニンという色素と、土壌に含まれるアルミニウムとの化学反応によって決まります。酸性の土壌ではアルミニウムが溶けやすく、アントシアニンと結びついて青色に変化します。一方、アルカリ性の土壌ではアルミニウムが溶けにくく、アントシアニンは赤色を維持します。

酸性の土壌で育てた紫陽花をアルカリ性の土壌に植え替えた場合、花色は徐々に赤色に変化する可能性があります。しかし、すでに開花している花にはその影響は少なく、次に開花する花芽に対して影響が現れます。逆に、アルカリ性の土壌から酸性の土壌に植え替えた場合、青色に変化することが期待できます。

植え替えを行う際は、土壌のpHを急激に変化させないよう注意が必要です。急激なpHの変化は紫陽花にストレスを与え、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。土壌のpHを調整する際は、少しずつ行い、植物の様子を見ながら進めることが大切です。

紫陽花の花色は土壌の酸性度によって変化しますが、植え替えによる色変化は次に開花する花芽に対して影響が現れます。植え替え時は土壌のpHを急激に変化させないよう注意し、植物の健康を保ちながら花色の変化を楽しんでください。