電気工作初心者の方にとって、LEDを使った電飾は非常に楽しく、やりがいのあるプロジェクトです。特に宇宙戦艦ヤマトのような大きな模型にLEDを使用する場合、電圧や配線方法に関する疑問が生じることがあります。この記事では、フルカラーLEDキットに他のLEDを直列に繋げる際の電圧問題と、その対策について解説します。
フルカラーLEDキットとは?
フルカラーLEDキット(例えばLK-CB3)は、RGB LEDを使用して、色の変化を制御することができる電子部品です。このキットは、LEDの各色(赤、緑、青)を調整することで、さまざまな色を表示できます。LEDを点灯・点滅させるために、一定の電圧と電流が必要ですが、過剰な電圧をかけるとキットが壊れる可能性があります。
フルカラーLEDキットには一般的に、特定の電圧範囲が設定されています。この範囲を超える電圧が加わると、LEDやマイコンの電子回路にダメージを与えることがあるため、電圧の管理が非常に重要です。
直列接続による電圧の増加
LEDを直列に接続すると、各LEDにかかる電圧が加算されます。例えば、1つのLEDが2Vで点灯する場合、6つのLEDを直列に繋げると、合計で12Vが必要になります。しかし、この場合、各LEDの必要電圧に加え、電源の電圧が加算されてしまいます。
もし、6つのLEDを直列に繋げた状態で、18Vの電圧が必要になった場合、それを供給するために、電源がその電圧に対応できるかを確認することが大切です。もし電圧が過剰であれば、キットのマイコンや回路が壊れてしまう可能性が高くなります。
PLCマイコンの耐電圧と安全な接続方法
フルカラーLEDキットのPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)マイコンは、一般的に最大電圧が設定されています。多くの場合、この電圧範囲は5Vから12Vが一般的ですが、18Vをかけることは、安全でない可能性が高いです。過剰な電圧がかかると、マイコンの回路が壊れ、最終的にはキットが機能しなくなることがあります。
安全に他のLEDを接続するためには、次の方法を考慮することが重要です。まず、直列に接続するLEDの数を減らすか、並列接続に変更することで、各LEDにかかる電圧を分散させることができます。また、必要な電圧に対応した電源を使用し、過電圧を防ぐための電圧調整機能がついた電源を選ぶことも一つの方法です。
電圧調整と定電流回路の使用
直列接続における電圧問題を解決するために、定電流回路を使用することが有効です。定電流回路は、LEDが必要とする電流を一定に保ちつつ、過剰な電圧から回路を保護する働きがあります。これにより、LEDが適切に点灯し、過電圧や過電流による破損を防げます。
また、フルカラーLEDキットに接続する場合、電源が安定していることが必要です。電圧調整機能のある電源を使用することで、18Vの電圧問題を回避し、安全にプロジェクトを進めることができます。
まとめ:安全なLED接続と電圧管理
フルカラーLEDキットに他のLEDを直列に繋げる際は、電圧の管理が非常に重要です。過剰な電圧がかかると、PLCマイコンやLED回路が壊れる原因となります。直列接続を行う際は、LEDの数や使用する電源の電圧を慎重に確認し、適切な対策を講じることが求められます。
電圧調整機能や定電流回路を使用し、安全にLEDを接続することで、宇宙戦艦ヤマトの電飾を楽しみながら、トラブルなく進めることができるでしょう。
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