アマダプレス機HD3504ntでのss400の6ミリ板の曲げ加工における方伸びの設定方法

アマダプレス機HD3504ntを使用して、ss400（鋼材）の6ミリ板を90度で曲げる際の方伸び設定について解説します。正確な曲げを行うためには、板厚や材料の特性に基づいた適切な方伸びの設定が重要です。この記事では、その設定方法について具体的に説明します。

方伸びとは？

方伸びとは、プレス加工において材料が曲げられる際に板材が内側に圧縮され、外側に引っ張られる現象です。この伸び量を適切に設定することで、曲げ後の板材の形状を正確に制御できます。特に板厚や材料の種類によって、この方伸び量は変わるため、適切な設定が求められます。

アマダプレス機HD3504ntの特性

アマダプレス機HD3504ntは、精密な曲げ加工を実現するための高性能な機械です。特に、材料や板厚に応じて自動的に方伸び量を調整する機能があり、ユーザーが手動で調整する必要が少ないですが、適切な設定を行うことでさらに精度の高い加工が可能です。

このプレス機を使用する際には、材料の種類（ここではss400）や板厚（6ミリ）に基づいた方伸び量の設定を正確に行うことが重要です。

ss400、6ミリ板の曲げ加工における方伸び設定

ss400の6ミリ板を曲げる場合、方伸び量は通常、板厚や使用する工具に依存します。一般的に、厚板の曲げ加工では、薄板に比べて方伸び量が大きくなります。このため、ss400の6ミリ板を90度で曲げる際には、以下の設定が推奨されます。

一般的に、6ミリ厚の板では、方伸び量は板厚の0.5～1倍程度が目安となりますが、最適な値はプレス機や使用するダイの特性によって異なる場合があります。したがって、最初は標準値を試し、実際の加工結果を確認しながら微調整を行うことが必要です。

方伸び設定の調整方法

方伸び設定の調整は、まず使用するダイや上型に基づいて設定を行い、次に実際に試加工を行いながら微調整を加えるのが一般的です。最初に推奨される方伸び量を設定し、その後実際の曲げ試験を行い、曲げ後の寸法を確認します。

もし曲げ後に誤差が発生した場合は、方伸び設定を少しずつ変更して最適な値を見つけることが大切です。特に、ss400などの鉄鋼材料は、温度や湿度などの環境条件にも影響されるため、周囲の条件も考慮して設定を調整します。

まとめ

アマダプレス機HD3504ntでss400の6ミリ板を90度で曲げる際の方伸び設定には、板厚や材料の特性を考慮することが重要です。最初に推奨される設定を試し、実際の加工後に微調整を行うことで、精度の高い曲げ加工を実現できます。適切な方伸び設定を行うことで、より正確な曲げが可能となり、品質の高い製品を作ることができます。