集合の演算に関する証明: (A∖B)∖C = A∖(B∪C)

大学数学

集合の演算におけるこの等式を証明するために、まず集合の定義と演算を理解することが重要です。この記事では、(A∖B)∖C = A∖(B∪C) の証明方法について、詳細に解説します。

1. 集合の定義と演算の確認

まず、この等式に含まれる集合演算を確認します。記号 ∖ は「差集合」を示し、ある集合 A から集合 B を引いた A∖B は、A に含まれ B に含まれないすべての要素から成る集合です。

また、∪ は「和集合」を示し、B∪C は B または C に含まれるすべての要素から成る集合です。このような基本的な定義を元に証明を進めていきます。

2. 左辺 (A∖B)∖C の解釈

左辺の (A∖B)∖C は、まず A から B を引き、次にその結果から C を引くという操作です。すなわち、A∖B に含まれるすべての要素から C に含まれない要素だけを取り出すということです。これを集合の要素で表すと、以下のように記述できます。

(A∖B)∖C = {x | x ∈ A and x ∉ B and x ∉ C}

3. 右辺 A∖(B∪C) の解釈

次に右辺の A∖(B∪C) を見てみましょう。これは A から B または C に含まれるすべての要素を引くという操作です。すなわち、A に含まれる要素のうち、B または C のいずれにも含まれない要素だけを取り出すことになります。これを集合の要素で表すと、以下のように記述できます。

A∖(B∪C) = {x | x ∈ A and x ∉ B and x ∉ C}

4. 左辺と右辺が等しいことの証明

左辺と右辺をそれぞれ定義したように書き出すと、どちらも同じ集合の要素を示していることがわかります。つまり、A∖B に含まれる要素から C に含まれないものをさらに選び出す操作は、A から B または C のいずれにも含まれない要素を選び出す操作と一致します。よって、(A∖B)∖C = A∖(B∪C) は成り立つことがわかります。

5. まとめ

集合の演算における等式 (A∖B)∖C = A∖(B∪C) は、集合の差集合と和集合の性質を利用して証明することができます。今回の証明では、集合の要素に基づいて両辺が一致することを示しました。このように、集合の演算を理解することで、集合に関するさまざまな問題を解くことができるようになります。

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