電線に関する表記や用語には、専門的な知識が必要なものが多くあります。特に「VVF2.0-3C」や「KIP線」など、略語や符号が使われている場合、意味や読み方について混乱することも少なくありません。この記事では、電線に関する疑問点を解消し、理解を深めるためのヒントを提供します。
1. VVFの表記と「C」の意味
「VVF2.0-3C」や「VVF1.6-2C」の「C」は、通常「芯線(Core)」を指します。具体的には、「C」は電線の中で使われる芯線の本数を示しており、「2C」は2本の芯線を、「3C」は3本の芯線を意味します。したがって、この「C」は「コード」や「ケーブル」ではなく、「コア」の略と理解するのが適切です。
「VVF」というのは、ビニル絶縁ビニル外被のフレキシブル電線を指します。数値部分(2.0や1.6)は、各芯線の太さをミリメートル単位で示しており、「2.0」は2.0mmの太さを意味します。
2. KIP線の意味について
「KIP線」の表記でよく見かける「KIP」は「Kiki Insulated Polyethylene」の略だとされています。これに対して、エチレンプロピレンゴムを指す「Polypropylene」が間違って使われることがありますが、正確には「Polyethylene(ポリエチレン)」が使われるべきです。ポリエチレンは絶縁材料として広く使用されています。
したがって、「KIP線」の正しい解釈は、「機器絶縁ポリエチレン」という意味であり、絶縁被覆材としてポリエチレンが使われていることを示しています。
3. 電線管の表記「E19」の意味
「E19」の表記で使われる「E」は、実際には「Electric」の略ではなく、標準化された規格を指すもので、特に意味のある略語ではありません。この場合、「E19」は特定の規格やモデルの電線管を指し、「E」の読み方は「イー」となります。
そのため、他の規格やモデル番号と同じように、通常はそのまま読み「E19」となります。
4. 土冠(つちかむり)の読み方
「土冠(つちかむり)」は、電線に関する特定の用語で、土に埋められたケーブルを指します。この表現は、電気設備の設置において重要な役割を果たす場合が多いため、理解しておくと良いでしょう。読みに関しては「つちかむり」とするのが正しい読み方です。
まとめ
電線に関する用語や表記は多くの略語や専門的な意味を含んでいますが、適切に理解することで混乱を避けることができます。特に「C」の意味や「KIP線」などの名称の由来、さらには「E19」などの規格表記について正確に知ることは、業界での理解を深めるために重要です。これらの基本的な知識を押さえて、電線に関する表記の意味を理解し、日々の業務に活かしていきましょう。
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