ビジネスメールや日常のコミュニケーションでよく使われる表現に関して、正しい日本語なのか、意味が合っているのか不安になることがあります。「度々のご連絡をお断りさせていただきます」という表現が正しいかどうか、そしてその意味について解説します。
「度々のご連絡をお断りさせていただきます」の意味
「度々のご連絡をお断りさせていただきます」という表現は、直訳すると「何度も連絡をいただき、申し訳ないが、これ以上連絡しないでほしい」という意味になりますが、少し不自然な日本語です。正確には、過剰に丁寧すぎる表現で、意味が重複してしまっています。
「お断りさせていただきます」という部分が、すでに「お断り」を含んでいるため、この表現は冗長になりがちです。また、「度々のご連絡」というフレーズも、場合によっては誤解を招く可能性があります。
適切な表現方法とは?
「度々のご連絡をお断りさせていただきます」をより自然で適切な表現に直す場合、以下のような表現が適切です。
- 「度々のご連絡をお控えいただきますようお願い申し上げます。」
- 「何度もご連絡をいただき、誠に恐れ入りますが、これ以上のご連絡はご遠慮いただけますでしょうか。」
- 「度重なるご連絡をお詫び申し上げますが、今後はご連絡を控えていただきたく存じます。」
「何回も連絡してすみません」との意味の違い
「度々のご連絡をお断りさせていただきます」と「何回も連絡してすみません」の意味の違いについても触れておきます。「何回も連絡してすみません」は、連絡を頻繁にしてしまったことに対して謝罪の気持ちを表す表現です。一方、「度々のご連絡をお断りさせていただきます」は、連絡の頻度を指摘してそれを避けてほしいという意図が含まれています。
したがって、前者は謝罪を込めた表現、後者は相手に対して「これ以上連絡しないでほしい」という要望を伝える表現です。この微妙な違いを理解して使い分けることが大切です。
まとめ
「度々のご連絡をお断りさせていただきます」という表現は、少し不自然で冗長なため、より適切な表現に置き換えることをお勧めします。代わりに「度々のご連絡をお控えいただきますようお願い申し上げます」など、相手に対して丁寧にお願いする形の表現を使うと、より自然で効果的なコミュニケーションが可能になります。また、意味としては「何回も連絡してすみません」という謝罪とは異なり、相手に連絡の頻度を控えてもらう意図がある点にも注意が必要です。
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