デジカメ基板に搭載されたFROM ICについて、ROMが書き込めないはずなのに、この会社のROMは書き込み可能だという話を聞き、興味が湧いた方も多いでしょう。一般的にはROMは書き込むことができないという認識が強いですが、カスタムICや特別な設計が施されたROMも存在します。本記事では、その背景や仕組みについて詳しく解説します。
FROM ICとROMの基本的な違い
FROM(Read-Only Memory)は、データが一度書き込まれた後に変更できないタイプのメモリです。これに対し、ROM(Read-Only Memory)は通常、データが書き込まれた後に変更不可能とされていますが、実際には書き込み可能なROMも存在します。特に、特別な用途に合わせて設計された「書き換え可能なROM」があります。
カスタムICの役割
ROMが書き込み可能である場合、それは通常、カスタムICによる設計がなされているためです。カスタムIC(Integrated Circuit)は、特定の用途に合わせて設計された集積回路であり、書き込み可能なROMもその一例です。これにより、製造後にもデータを書き換えることが可能となるため、アップデートや修正が必要な製品には特に有用です。
書き込み可能なROMの例
市販されているROMの多くは、データが変更できないものが一般的ですが、書き込み可能なROMとしては、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などがあります。これらは、特定の条件下で再書き込みが可能で、製品の設計によってはROMの書き換えが可能になることもあります。
デジカメ基板におけるFROM ICの特殊な設計
デジカメなどの精密機器においては、製品の仕様変更やファームウェアのアップデートが必要となることがあり、その際にROMの書き換えが可能であることが求められます。このため、デジカメの基板に搭載されるFROM ICも、通常のROMとは異なり、書き込み可能な設計が施されていることがあるのです。
まとめ
FROM ICが書き込み可能である場合、その設計にはカスタムICや特殊なROM技術が使用されていることが多いです。通常のROMは変更できないとされていますが、用途に合わせて書き換え可能なROMが使用されることもあります。デジカメなどの製品では、製品の更新や修正が必要な場合にこれらの技術が活用されており、特定のニーズに応じたIC設計が行われています。
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