変数が2つの連立一次方程式を解く際に、式がもう一方の式の倍数である場合、解は無限に存在します。こういった場合、どのように解答すれば良いのか、パラメータを使って表現する方法について解説します。
連立一次方程式が無限解を持つ場合
連立一次方程式が無限解を持つのは、2つの式が同じ直線を表しているときです。つまり、1つの式がもう一方の式の倍数(または定数倍)である場合、2つの式は同じ直線上に並ぶことになります。このような状況では、解が無限に存在します。
例えば、式が次のような場合を考えてみましょう。
2x + 3y = 6
4x + 6y = 12
この場合、2番目の式は1番目の式を2倍したものです。したがって、2つの式は同じ直線を表し、無限の解が存在します。
無限解をどのように表すか
無限解を求めるためには、パラメータを使用して解を一般的に表現することが一般的です。パラメータを使うことで、無限に多くの解を1つの式で表すことができます。
例えば、上記の例で、xをパラメータtとして置き換え、yをtを用いて表すことができます。このようにすることで、解が無限にあることを示すことができます。
具体的な解法の例
上記の連立一次方程式を解くために、x = t(tは任意の実数)と置きます。この場合、1番目の式に代入すると、yをtの関数として表すことができます。
2x + 3y = 6
2t + 3y = 6
これをyについて解くと、y = (6 – 2t)/3 となります。
したがって、この連立方程式の解は、x = t, y = (6 – 2t)/3 という形で無限に多くの解を持ちます。
無限解の数直線での理解
無限解を視覚的に理解するためには、数直線や座標平面を使うと良いでしょう。連立一次方程式が無限解を持つ場合、2つの直線が重なり合っていることを意味します。この重なり合いが無限の解を生み出すわけです。
問題によっては、無限解が存在することを示すために、数直線や座標平面上で直線を描き、解がどのように広がっているのかを示すことが求められる場合もあります。
まとめ
連立一次方程式が無限解を持つ場合、その理由は、2つの式が同じ直線を表しているためです。この場合、パラメータを使って解を一般的に表現することができます。パラメータtを使うことで、無限の解を1つの式で表すことができ、解の全体を示すことができます。無限解を理解するためには、視覚的にその意味を考え、数直線や座標平面を使って理解を深めることが有効です。
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