2の補数を利用した2進数の引き算の方法:例題で解説

高校数学

2進数の引き算を行う際、2の補数を利用する方法は非常に便利です。この記事では、2の補数を使って引き算を行う方法を、実際の例題を通じてわかりやすく解説します。具体的な手順を学ぶことで、2進数の計算に対する理解が深まります。

2の補数を利用した引き算の基本

2進数の引き算を行う際に重要なのは、引かれる数(減数)を2の補数に変換してから足し算を行うことです。2の補数は、ある数のビット反転後に1を加えたものです。この方法を使うことで、引き算を加算に変換し、計算を簡単にすることができます。

具体的な手順は次の通りです。

  • 引く数(減数)を2の補数に変換する。
  • その補数を被減数に加える。
  • 最終的な結果を得る。

例題:(1) 1101 – 0111 を計算してみよう

この例題を使って、実際に2の補数を利用した引き算を解説します。

まず、引き算の計算式は「1101 – 0111」です。これを2の補数を使って計算します。

ステップ1: 減数 0111 の2の補数を求める

まず、減数 0111 を2の補数に変換します。2の補数を求めるためには、次の手順を踏みます。

  • まず、ビット反転(0を1に、1を0に)します。0111 → 1000
  • 次に、1を加えます。1000 + 1 = 1001

よって、0111 の2の補数は 1001 です。

ステップ2: 2の補数を被減数 1101 に加える

次に、得られた2の補数 1001 を、被減数 1101 に加算します。

1101 + 1001 = 10110

この結果、5ビットとなりますが、最上位ビット(キャリーオーバー)は無視しますので、最終的な結果は 0110 となります。

ステップ3: 結果の確認

最終的な答えは 0110 です。これが「1101 – 0111」の答えとなります。

まとめ

2の補数を使った2進数の引き算は、計算を簡素化する強力な方法です。まず減数を2の補数に変換し、その補数を被減数に加えることで、引き算を加算に変換することができます。今回の例題では、1101 – 0111 の答えが 0110 であることを確認しました。この方法を練習することで、2進数の計算をスムーズに行えるようになります。

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