積分 ∫_0^1 cos(xt²)/(1+t²) dt → 0 (x → ∞) の示し方

大学数学

この問題は、xが無限大に近づくときに積分がゼロに収束することを示す問題です。式に現れる積分は、関数がxに依存しており、特にxが非常に大きな値を取るときの挙動に焦点を当てています。この積分を解くために必要なアプローチや理論について、順を追って説明します。

問題の整理と式の構造

問題は次のように与えられています。

∫_0^1 cos(xt²)/(1+t²) dt

ここで、x → ∞ のとき、この積分がゼロに収束することを示さなければなりません。まず、積分式の構造を理解し、特にcos(xt²)の振る舞いが重要です。

積分の収束性について

まず、cos(xt²)の性質について考えます。xが大きくなると、cos(xt²)は急激に振動します。これは、xが大きいほど、tに対するcos(xt²)の変動が激しくなることを意味します。このため、積分全体における「平均的な」影響は小さくなり、収束することが期待されます。

次に、積分式の中の分母である(1+t²)が収束性に与える影響について考えます。tが1に近づくにつれて分母が大きくなり、積分が収束するための手助けとなります。具体的には、t=0付近では分母が小さくなるものの、cos(xt²)の振動の影響が強いため、積分全体の値は小さくなります。

リーマン積分としての収束性

リーマン積分の収束に関して、積分範囲が[0, 1]であるため、積分は有限の範囲に収束します。しかし、xが無限大に近づくとき、cos(xt²)の振動がより顕著になり、その影響で積分全体の値は次第にゼロに近づきます。これを定式化すると、リーマン積分の収束性を利用して、xが無限大に近づくときの収束を確認できます。

最終的な証明

最終的に、積分の値はxが大きくなるときにゼロに収束することが示されます。これは、cos(xt²)がx → ∞ で急激に振動し、積分範囲内での寄与が小さくなるためです。これにより、積分全体がゼロに収束することが確定します。

まとめ

積分 ∫_0^1 cos(xt²)/(1+t²) dt のx → ∞ における挙動を調べることで、積分がゼロに収束することが分かります。xが無限大に近づくと、cos(xt²)の振動が強くなり、積分全体の寄与が小さくなるため、最終的に積分はゼロに収束します。この問題は、積分の収束性と振動する関数の特性に関する理解を深める良い例です。

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